ビナサン・マイリンの凋落はGrab/Uberだけが理由ではないと思う

情報源: マイリンとビナサン、大幅に人員削減―配車アプリの普及で [経済] – VIETJOベトナムニュース

先日、VIETJOに掲載されていたマイリンとビナサンが大幅人員削減のニュースは配車アプリが原因との分析でしたがそれだけが原因ではないように思います。

確かにこれまでマイリンやビナサンを使っていたユーザーがGrabやUberに移行していることは事実ですが、それは結果であって原因は他にもあるように思います。

目に余るビナサン・マイリンのサービス

私もできるならビナサンやマイリンを使いたくないと思っていますが、その理由はドライバーの質が目に余るからです。きちんと釣りを渡さない、わざと遠回りする、目的地が近いと乗車拒否をする、嫌な顔をするといったことが何度か重なると、もうこのタクシーには乗りたくないと思います。

そこにたまたまGrabやUberが登場してきてシェアを奪っていったのだという理解です。

ドライバー(スタッフ)の質は同じ?

興味深いのはビナサン、マイリン、Grab、Uberいずれも同じベトナム人だということです。ビナサンやマイリンでひどい扱いを受けたとしても「ベトナム人だからしょうがない」と考えるのは早計です。GrabやUberにだけ特に優れたベトナム人が働いているということは考えにくいですし、ドライビングに差があるわけではありません。

サービスの差は経営の差

結局、ドライバーの質の差ではなく、経営方針の差であると考えられます。GrabやUberはシステム化をされているため、ドライバーの個人的な裁量が働きにくい仕組みになっています。問題があった際もドライバーの評価を行うことができる仕組みです。つまり仕組みの差がサービスの差になっており、経営の差になっています。

以前、ビナサンにクレームをするために5区にあるビナサンの本社まで訪問してクレームをつけたことがありましたが、担当者、上司ともにひどい対応でした。30年前の地方役場のような雰囲気で、ここでクレームをつけても何の改善にもならないと失望したことがあります。このような小さな失敗の積み重ねが取り返しのつかないところまできているのだと思います。

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