【スケッチ】夜のレタントン通りのヘム

ベトナムに住んで長年になりますが、つくづくレタントンのヘムは不思議な場所だと思います。どちらかといえばこのエリアは元々ベトナム人の居住地区ですが、細い路地が入り組み、ほんの小さなスペースに日本以上に日本的な店が立ち並んで、飲食店やバーが現れては消えていきます。

このあたりは写真を撮影するにも面白い場所で、漆黒の路地の中から毒々しいネオンサインが光り、独特の雰囲気の写真が撮れます。それはスケッチでも同じです。

夜中のスケッチはあまりやったことがなく、どうやったら闇と光が表現できるのか心配でしたが、先日食べに行ったSushi Tigerをスケッチしました。

まだコロナ禍の影響が色濃く残るレタントンでここは真昼のような明るさで佇んでいます。
細部にこだわって描いたので、トータルで15時間くらいかかってしまいました。特に難しく思ったのは、暗闇の中にも陰影があり、その暗さと明るさの調整が困難でした。
お店のコンセプトや雰囲気がどこまでリアルに表現できるか心配でしたが、初めてにしてはまずまずの出来栄えではないかと思います。

夜のホーチミン市には毒々しさと侘しさが入り混じった風景が多く、これからはそういった画題にもトライしてみたいと思います。

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