現在ECサイトをリニューアル中ですが、新しいオーダーが入った時にkintoneでも新規案件を起こさなければなりません。今回、zapierを使ってECサイトから新規オーダーが入れば、kintoneの新規案件が起案されるワークフローを作成してみました。
目次
Zapier側の設定1
まずzapierからWooCommerceとKintoneの連携を行います。WooCommerceはNew Order、KintoneはCreate Recordです。
Zapier画面で表示されるWebhook URLをコピーしておきます。
WooCommerce側の設定
ECサイト側がはWooCommerceを使用します。今回使用したのはWooCommerce Zapier Integrationです。$59の少々値が張るプラグインですが、今のところバグも少なく安定しています。
①WordPressのプラグイン設定からWooCommerce Zapier Integrationを設定します。イベントはNew Order、New Customer、New Order Status Changeから選べます。ここではNew Orderを選びます。
②Webhook URLが生成されますので、これをコピーしておき、このフィードに適当な名前をつけておきます。
Zapier側の設定 2
③Kintoneのアカウントを選択し、Test this Accountでkintoneとの接続を確認します。
④WooCommerce側は全てのオーダーを対象としますのでフィルタは必要ありません。
⑤WooCommerce側のフィールドとKintone側のフィールドを接続しています。更新者は必須です。ここの設定で戸惑ったのですが、ここに入力するのはKintoneのログイン名です。KintoneからEdit Profile>Login Nameで表示されるログイン名を記入します。
⑥Test this ZapでこのAPI連携をテストします。設定が正しければKintoneに新規案件が自動的に生成されるはずです。
⑦Zapに名前をつけます。
接続結果
WooCommerceから新規オーダーをサブミットします。
Kintone側の案件データベースに新規案件が生成されています。
まとめ
- ECサイトからのオーダー情報をkintoneで管理することができるので、ECサイトのオーダー管理に威力を発揮すると思います。
- ZapierはKintone側のアクションはNew Recordしか対応していません。Edit Recordが提供されれば、オーダー状況がアップデート(在庫確認中、出荷手続き中、出荷済み)されればWooCommerce側をアップデートするという連携も可能になるので、将来のアップデートに期待したいと思います。
- kintone側のCustomerフィールドはルックアップフィールドに設定しているのですが、残念ながらzapier経由でルックアップフィールドに値を投入することができません。これはkintone側の仕様かと思いますので、kintoneの改善を期待したいところです。
- Zapierは基本的に15分毎にアップデートされますが、WooCommerce Zapier IntegrationはInstance、つまり新規オーダーが入ればリアルタイムにkintoneに反映されます。これはグッドポイントです。
- ECサイトの構成上、1オーダーには複数の商品が登録することができますが、今回は1オーダー=1案件という構成になっています。商品ごとにkintone側でもレコードを作成する方法は今後の課題です。