Pinterestに戦時下のサイゴンのファッションを集めた60’s & 70’s Fashion in Saigonという名前のボードを作りました。良かったら見てみてください。
当時、サイゴンは東洋のパリと呼ばれていたくらいファッションも進んでいて、フランスやアメリカの影響をかなり強く受けた街でした。しかし“Saigon was no rear area” (サイゴンは銃後ではない)で語られているように、毎月のようにクーデターや爆弾テロ、銃撃が起こり、決して安全な街ではありませんでした。
当然これらの女性もいつ殺られてもおかしくない戦時下の中で生きていた訳で、今の平和なベトナムとは比べものにならなかったに違いありません。
しかし暗い世相を吹き飛ばすような若々しさや溌剌とした感じ、目力の強さに思わず引き込まれてしまいます。これが日本の戦中だとこういう感じになってしまいます。
今でもベトナム人女性とつきあえば分かりますが、彼女たちは根っこのところで独立した強さを持っています。生活力が強くて人の目を気にしない、自分の信じた道に迷いがない、大雑把で細かなことにくよくよしないといった気質を持っています。ある面、古典的な日本女性の持つしとやかさとか対極的です。
さすがに今ではビキニでベスパに乗ってシメた鶏を手づかみで持って帰る女性はいませんが、本質的なところはこれとあまり変わっていないように思います。
ここに転載した写真の本人たちは、今では60代半ば〜70代の女性になっているに違いません。今はどこで何をしているのでしょうか。