August 8, 2016

ベトナムのマスコミでも天皇陛下のお言葉がトップニュース扱い:Japan emperor worries about age, remarks seen as suggesting he wants to abdicate

情報源: Japan emperor worries about age, remarks seen as suggesting he wants to abdicate ベトナムを代表する新聞社Tuoitreでも天皇陛下のビデオメッセージがトップニュースになっています。世界各国のメディアでもトップニュース扱いですが、ベトナムでも関心の高さが伝わってきます。

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海外在住者だから分かる、日本人にとっていかに天皇陛下が大切な存在であるか。

天皇陛下がお気持ちをビデオメッセージで述べられました。海外に住んでいるとより強く自分が日本人であることを意識させられます。CNNでも天皇陛下のお言葉がトップニュースになりました。 今日ネットニュースを通じてリアルタイムに天皇陛下のお言葉を拝聴しましたが、われわれ海外在住者が安全かつ現地でのリスペクトを受けながら外国で暮らすことができるのは天皇家、天皇陛下の存在が大きいとあらためて感じました。日本に住み続けていると意識していませんでしたが、改めて日本人のとって天皇という存在が大きいと感じます。 国民の統合の象徴 日本国憲法: 第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。 天皇は憲法によって規定される存在ですが、多くの日本人は天皇が憲法があるから存在するのではなく、天皇という存在を現代社会に位置づけるために憲法に定められたにすぎないということは周知のことです。 天皇が政治的に利用されたり、迫害された時代もありましたが、概ね日本国民の尊敬と信頼を得てきました。 数千年にわたる天皇家の歴史と永続性が世界の中で日本を世界でもユニークな立場に立たせています。 ベトナム人の多くは日本に天皇という存在があることさえ知りませんが、われわれが無意識に持っている歴史性・永続性には一目を置いているように感じます。 共産党国家にとっての国民統合とは ベトナムは共産党国家であり、政治権力のトップが元首となるシステムになっています。元首は政治闘争の中から選ばれる仕組みであり、権力を失うとその座を去らなければなりません。 したがって国民は元首はいつか変わるものであり永続的ではないことを知っています。 共産党も国民の信頼と負託がなければ存在し得ないことを分かっており、折にふれて国民のご機嫌をとらなければなりません。 逆説的ですが共産党国家にとって党が国民統合の存在足り得ないことは自明であり、党とは別箇に統合の象徴を設定しなければなりません。 ベトナムではホーチミンがそのような存在であり、中国では毛沢東がそのような存在です。 祈りの存在としての天皇 天皇陛下、天皇家は日本人にとって実存的な存在であり、天皇家がなければ日本という国土は存在しても、日本という国家が存在できないほどの存在です。意識する、しないに関わらず、日本人にとって天皇家は深く日本国民に実存している存在です。 なぜ日本に天皇家が存在するのかは歴史家の解説に譲るとして、私は天皇が国民のために「祈る」存在だからこそ生き続けてきたのではないかと思います。 ベトナム、特に南部に住んでいると、日本がいかに自然、気候の厳しい国であるかが分かります。美しい四季がある反面、たった一度の稲作に失敗しただけで大飢饉が起こってきました。どんなに経済力があっても、大地震や大災害の前では無力です。その都度、日本人はお互いに支えあいながらいきのびてきましたが、繰り返される大災害を前にして、国民はただ安寧を祈ることしかできず、祈りの先頭に立つ存在として日本人が天皇という仕組みを作ってきたのではないかと思います。 ただ存在するだけでありがたい ビデオメッセージにもあったとおり、天皇陛下のご公務は多忙を極められ、ご自身の体調を考慮した場合にその業務を全うすることができない可能性があるというご発言でした。これは天皇陛下に対する国民の期待が大きいことの裏返しでもあると思いますが、我々日本国民は天皇陛下に対して実務的な効果を期待するのではなく、ただ「ある」ことだけで満足をすべきではないかと考えます。 多くのイベント出席、海外訪問、政治的儀礼への対応など天皇陛下の抱える「公務」は多岐にわたりますが、そのような公務を取り払ったとしても、ただ存在するだけで国民の多くは満足するのではないかと思います。 CNNやBBC、New York Timesでもトップニュースに。

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TESLAが10年ぶりのマスタープランを発表。自動運転化とカーシェアリングでサイゴンの街は大きく変わる

新マスタープラン発表「タダでテスラに乗れる」世界の実現へ テスラの10年マスタープラン テスラのイーロン・マスクがブログでこの先10年間のマスタープラン2を発表しました。10年前の2006年に発表したマスタープラン1はほぼ実現されつつあります。 高額になるのは避けられない、少量生産車を作る その売上でより低価格な中量生産車を作る その売上でさらに低価格な大量生産車を作る そして… ソーラーエネルギーを提供する。これは冗談ではなく、テスラのウェブサイトに10年前から書かれています。 そして先月発表されたマスタープラン2の骨子は以下のようになっています: エネルギー生産と貯蔵を統合する 一人ひとりが自分の電気を作れるようにし、それを世界規模で展開します。 地上の輸送手段の主な形を網羅するために事業を拡大する モデル3と次のコンパクトSUV、そして新しいタイプのピックアップ トラックを販売することで消費者市場の大部分をカバーできるようになります。 自動化 私たちはワールドワイドで自動運転が法的に認められるまでに100億km単位の実績が必要になると予測しています。現在は世界中の車両を合わせて、1日で500万km程の走行実績を積んでいます。 カーシェアリング 完全自動運転が法的に認められれば、どこからでもテスラ車を”サモン”で呼び出しできるようになります。一旦乗り込めば後は目的地に到着するまで眠ったり、本を読んだりすることができます。 自動運転社会が実現するとどう変化するのか? テスラが提唱する自動運転化&カーシェアリング社会はインターネットの誕生に匹敵する革命を社会の起こすはずです。 ベトナムに暮らしているとよく分かりますが、現在進行中の社会変化は「誰もがインターネットに接続し情報格差がなくなった」ことに起因します。 7年前はまだベトナムでインターネットに接続できるのはごく限られた人々でした。今では地方都市の子供までがiPadを使ってインターネットに接続しています。 これにより地域格差が狭まり、流動化が進み、情報が富を生み出すようになっています。ベトナムはすでに中進国といえますが、発展途上の国々ではこのような社会変化は先進国以上に急速な社会変化を招きます。 テスラの提唱する自動運転化が進むと、人々は情報格差の解消に加えて、移動の自由を手に入れることができるようになります。これは鉄道や高速道路網など社会インフラが発展途上のベトナムのような国では強烈なインパクトとなるはずです。 サイゴンは自動運転に最適の街 サイゴンの街はいまだにバイクが移動手段の中心となっています。バイク移動が経済発展の足かせになっているといっても良いでしょう。 日本のODAでハノイ市内近郊・ホーチミン市内近郊の鉄道網を建設していますが、市内のあらゆる場所に徒歩で行けるほどのネットワークが出来上がるまでにはまだまだ何十年(もしかすると百年以上)の時間が必要です。 ところがテスラの提唱する自動運転とカーシェアリングが実現されるといっきにバイク文化が自動運転文化に置き換わる可能性は大きいと思います。 すでにGrab CarやGrab Bikeのようにスマホを使ったカーシェアリングビジネスは軌道に乗っています。わが社でも市内の小口配達はすべてGrab Bikeに移行済みです。 もしテスラがベトナムに導入されれば、いっきにサイゴンの街は変わるでしょう。現在開発中のトゥーティエム地区(サイゴン川向こうの開発地区)と旧市街地が自動運転車で結ばれるのをイメージするとワクワクします。

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