ベートーベン

[今日コレ聴いた] グールドが演奏会を辞めた後に撮影されたオーケストラとの共演 : Beethoven Emperor Concerto Nº5 E flat Glenn Gould TSO Karel Ancerl 1970 – YouTube

1970年となっていますので30代後半のグールド、すでに演奏会からは引退していました。観客はいないのに全員正装しているのでこの動画は映像作品として撮られたものだと思います。カレル・アンチェルはチェコの指揮者。全体的に引き締まった感じの演奏です。しかし左手をあんなに大きく振られるとオーケストラは指揮者を見れば良いのか、グールドを見れば良いのか迷うんじゃないでしょうか。

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[今日コレ聴いた] ベートーベンの交響曲を聴くならこれが基準点: Carlos Kleiber Beethoven Symphonies 4&7 Concertgebouw orchestra Amsterdam – YouTube

2016年から新コーナーとして「今日コレ聴いた」を始めます。YouTubeにアップされているクラシック音楽から良かったと思うものを紹介したいと思います。 記念すべき第1回目はカルロス・クライバー=コンセルトヘボウのベートーベン交響曲第4番と第7番。こんなのをYouTubeに載せても良いのかと思いますが、意外にクラシック音楽は削除されないようなので大丈夫かもしれません。 このDVD買って持っていました。ベトナムに来るまでは何度も何度も繰り返し見た演奏です。 何度観てもクライバーの演奏には惚れ惚れします。カラヤンが唯一嫉妬をした指揮者だというのを何処かで読んだ事があるのですが、本当に音楽そのものです。大指揮者なのに大指揮者らしからぬ親しみやすさもあります。 私にとってクライバーのベートーベンは定番中の定番。疲れていてもこれを観れば必ず元気を与えてくれる演奏です。 ハイライトはなんといっても39:00と1:07:00あたり。クライバーが指揮を一瞬止めてオーケストラに聴き入っているのです。オケとの信頼がなければこんな指揮はできないでしょう。ぐっとくる一瞬です。

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今年は中東が騒がしかったのでWest-Eastern Divan Orchestraの第九を聴いて来年の平和を祈った。

2015年はいろいろありましたが、今年印象に残っているのはイスラム国とシリア難民でした。そこで今年はバレンボイム主催のWest-Eastern Divan Orchestraによる第九を聴きました。演奏はPRMOSでのものです。 West-Eastern Divan Orchestraは中東平和実現を望むバレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードによって設立されたオーケストラで、イスラエル、シリア、レバノン、ヨルダンなど対立する国々のメンバーから構成されるオーケストラです。未だ中東平和は実現されておらず、バレンボイムも年をとったなという印象ですが、その分自分も年をとったわけです。 もともと年の瀬に第九を聴くというのは日本人が始めたらしいのですが、今では海外でも年末に第九を聴くようになっているようです。 忙しい年の瀬に約1時間半、来年に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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ティーレマンのベートーベン。なんか変な人だという違和感が最後には大感動。

もう最初から変な人です。 ベートーベンの第5交響曲といえば最初のダダダダーンが一番の聴かせ場なのに、ピョンピョンと跳ねるように舞台に上がったかと思うと、観客の拍手が終わらないうちに曲が始まってしまいます。 明らかに観客の期待するベートーベンではなくて、聴者の期待とずれたまま、どんどん曲が進んでいってしまいます。 第4楽章などはもうオケがついてくるのがやっとの早弾きで、大丈夫かと観ている方がハラハラしますが、最後には大感動。 Wikiで調べたらカルロス・クライバーの代役もやった人なんですね。ドイツ正統派指揮者のアブノーマルなパフォーマンスでした。

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