Bung RiengからBình Châu-Phước Bửu国立公園を抜けて、海岸線を一路南西へ。明日、明後日の長丁場に備えて身体を休めました。
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Bình Châu-Phước Bửu国立公園
昨夜泊まったバックパッカー向けホームステイでは私とアメリカ人男性3名、ベトナム人女性1名が同室でした。女性は20代後半の美女でスーツ姿のいかにもやり手風だったのですが、少し話を聞くとホーチャムのリゾート建設に関わっていて進捗状況を確認しにきた、テトはCOVID-19が流行しているので北部の故郷には戻らず仕事をしているということを聞き、ずいぶん頑張っているベトナム人もいるものだなと少し感動しました。
午前5時に起床。同室の皆さんを起こさないように気をつけながら外に出て、コーヒーと朝食。午前6時に宿を出ました。
Bung Riengの村は海岸線からはBình Châu-Phước Bửu国立公園をはさんで内地側にあります。公園の中央にはまっさらな舗装された道路が一本通っており、約6キロ歩くと海岸線に到達することができます。早朝、まだ車もバイクも走っていないこの道を快適に歩いて海岸線に出ました。
Ho CocからHo Tramへ
国立公園を抜けた海岸はHo Cocという場所で、そこからHo Tramまで海岸線一帯はリゾート地です。
この旅を通じてずっと感じてきたことなのですが、ファンティエットからHo Tram にかけて海岸線の道路の海側には断続的にリゾートが立ち並んでいます。しかしそれらの多くが休業したり廃業したりしていて、中にはゴーストタウンのようになった場所も多く見受けられました。
一方道路の右手、内地側は地元の住民がカフェや商店を開いたりNha Nghiを運営していたりするのですが、どこも大変貧しく、華々しいリゾート地とのギャップに戸惑いました。
地元に根付いている商店やカフェが見つかると少しほっとして嬉しい感じがするのですが、一方海沿いのリゾートは薄っぺらく成金趣味であまり良い感じがしませんでした。ベトナムはまさに経済発展の途中ですが、いずれ大きなしっぺ返しを受けるのではないかと老婆心ながら心配しております。
共産主義のシンボルであるカマとツチ旗と、資本主義の代表的なハイアットリージェンシーの建設予定地。大きな矛盾を飲み込んで経済発展をしている。
Phuoc Hoi
今日の宿泊地はPhuoc Hoiと言う街にあるビラです。旅の終盤にさしかかり、少しゆっくりしたいと思ったのと、明日、明後日は二日間で95kmを走破しなければならず、かなり体力的に厳しいのが予想されるからです。ところが門は閉まったまま、門に書かれた電話番号に電話をしても、誰も不在、鍵を開けてくれたのは他の宿泊客と言う状況で、とても焦りましたが、夜になって分かったのはこのビラに滞在してるのは私1人で、他に従業員も宿泊客もいないと言うことでした。そうであればそうで、テントに宿泊することを考えれば、お湯が出てベッドがあってWi-Fiが通じているのは天国のようなものです。
ここ数日、夜はCOOP Mart SELECTのお粥ばっかりで、明らかに栄養不足だと思いますが、直射日光と長時間の歩行で疲れた体には、お粥とコーヒーくらいしか喉を通りません。大分げっそり痩せたと思いますが、この旅もあと2日しかないと思うと終わってしまうことへの寂しさも感じています。