しばらく前ですが、ようやく新居に引っ越しすることができました。新居についてはまた別のブログに書きますが、私が入居したのは例によってチュンクー(ベトナム人向けアパート)なので、ものすごい数の鍵があります。
ざっと数えただけでも、入り口の鉄格子(2個)、入り口(2個)、各部屋の鍵(3個)、ベランダの鉄格子(1個)、ベランダのドア(1個)、キッチンのドア(1個)、バストイレの鍵(1個)と11個も鍵を渡されました。全部が全部持ち歩く必要はないのですが、ベトナム生活では「鍵」が欠かせません。
自宅スマート化の第一段は、この鍵を持ち歩かなくてよいように、スマホ対応にすることです。
目次
購入した南京錠は2種類
今回、Lazadaで購入した南京錠は2種類です。右側の鍵が492,000 VND、左側の鍵が762,000VNDでした。
違いは左側の青いリングの方が指紋認証に対応しており、右側はスマホで解除するタイプです。最初から大量購入するのも怖かったので、まずは1個ずつ購入してみました。
購入してからわかったのですが、いずれの鍵も中国製で同じメーカーのもののようです。
指紋認証なしタイプ(492,000 VND)
Keyless Anti-theft Smart Lock Wireless Padlock Mobile Phone Bluetooth APP
最初に購入したのは安いこちらのタイプなのですが、購入してすぐに分かったのは、このタイプはコイン電池内蔵型で、電池が10%まで減少すると電池交換が必要です。
ところが、購入したもののどのようにしたら電池交換ができるのか、いまだに分かっていません。施錠した後で電池切れを起こすと大変なことになってしまうので、まだ使用はしていません。いずれ電池交換方法がわかれば使うかもしれませんが、WEBサイトもないし説明書もないので今のところ謎です。
使い方は南京錠のボタンをクリックして電源を起動した後、専用アプリを起動し、Bluetooth接続が接続すると解錠されます。
このタイプは鍵を持ち歩かなくてよいのは確かなのですが、いちいちスマホでアプリを立ち上げなくてはならないのがネックで、スマート化とは程遠い感じです。買ってかなり後悔しました。
指紋認証タイプ(762,000VND)

Bluetooth Keyless Wireless Smart Phone Lock Padlock for Electric Motorcycle Bike
上記の反省点を踏まえて、新たに購入したのが指紋認証タイプです。写真の通り、南京錠のおもて面に指紋認証のセンサーがついていて、自分または家族の指紋を登録することができます。
またこのタイプはUSBで充電可能なタイプなので、指紋認証なしタイプのように電池ぎれで鍵が開かなくなるという事故を未然に防げます。
最初はアプリでの面倒な個人情報登録が必要ですが、いったん登録が認証されて指紋を登録すると、その後は快適に施錠・解錠ができます。解錠をするためにスマホを立ち上げる必要はありません。明らかに鍵を取り出して解錠するよりも早いのでこちらのタイプであればお勧めできると思います。

いずれの南京錠も商品説明用のWEBサイトもありませんし、説明書類もベトナム語オンリーですが、下の方法で登録・使用は可能です。
いずれもアプリからの個人情報登録が必要
どちらの南京錠も専用のアプリがあります。登録の手順は
- Email アドレスを入力
- 認証コードを受信し60秒以内にアプリに認証コードを登録
- パスワードを決めて登録
という手順です。アプリは日本語OSのiPhoneで表示すると少し怪しい日本語で表示されます。
Emailアドレスを入力して認証コードを入力するまで、60秒以内に行わなければならないのですが、おそらく中国のサーバーに情報が送られているため、認証コードがなかなか送られてきません。2、3回トライしてようやく登録ができました。
もう一つの懸念事項は、メールアドレスとパスワードだけであるものの、データはメインランドチャイナ(中国本土)に送られて保存されるので、個人情報に神経質な人は気持ちが悪いかもしれません。なぜか指紋認証なしのタイプのアプリでは性別まで入力を求められました。
このあたりの情報登録に関する手順はXiamiの製品でも同様に登録が求められます。気になる人はGmailで捨てメールを作成してから登録する方が無難かと思います。
肝心の使い勝手は?
指紋認証タイプを使い始めましたが極めて快適です。
重い鍵を持ち歩かなくて良いのはもちろん、たくさん南京錠がある場合でも本体と鍵の組み合わせを間違えてイライラすることもありません。もちろん紛失の危険からも解放されます。
実際に指紋認証の精度もそこそこ高くて、iPhone5s程度の精度で鍵が開きます。
未来的な気分が味わえるのも良い点です。
近々、テトで自宅を開けることになるので、主要な場所の鍵は全て指紋認証タイプで置き換えることにしました。
第三者と解除キーを共有することもできる
同じアプリをインストールしておくことが前提となりますが、第3者に対して一時的に解除キーを共有することも可能です。
残念ながら日時設定まではできませんが、Airbnbなどで物理的な鍵を渡すよりもパスワードを渡して、使用後は削除するなどという方法が使えるようです。
スマホを落とした場合は?
スマホを落とした場合は、新しいスマホに再度アプリをインストールして、ログインをすると再び使えるようになるようです。まだ試していないので、今度実験をやってみたいと思います。この辺はクラウド管理されていることのメリットで、物理的な鍵がなくても対応可能になります。
まとめ
これまでズボンの左後ろポケットは鍵を入れる場所と決めていましたが、今ではオフィスの鍵1本しか持ち歩かないので随分軽くなりました。いずれオフィスもこのタイプの鍵に切り替えてキーレス状態にしたいと思います。
Wifiで作動するドアキーはベトナムではまだあまり一般的ではないし、工事費用も高くつくので、手っ取り早く手軽に実現するならBluetoothタイプの南京錠というのは良い選択ではないかと思います。