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人工知能が普及すると情報のブラックボックス化がますます増加する

最近、GoogleのDeep MindやIBMのWatsonなど人工知能、機械学習、ディープラーニングなどが話題になっていて、あと5年で無くなる職業なんていうのが話題に上ったりしていますが、自分が今一番欲しいのは経営を肩代わりしてくれる人工知能で、コンピュータが自分の代わりに会社を運営してくれれば今の仕事もずいぶん楽になるのにと思ったりしています。

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開催50周年のCESがスタート。気になる展示品を集めて見た。

CESが始まった 例年ラスベガスで開催されるCES(Consumer Electronics Show)が始まりました。今年は50周年記念とのことらしいのですが、本来の家電、エレクトロニクスに加えて、今年はAIや電気自動車など家電の枠におさまらない出展が多いようです。ネットの情報を元に気になるCESの展示品を集めて見ました。 CESの主役に躍り出たアマゾン 米中韓メーカーがAIで急接近 今年のCESはAmazonが頑張っています。中国のテレビメーカーと組んでAlexa搭載の4Kテレビを出したり、LGと組んでオーダー機能を搭載した冷蔵庫など、クラウドコンピューティングと家電の接点にAmazonが果たす役割は大きいと思います。 Amazon Fire TV搭載4K TV Amazonがいよいよ家電分野に参入します。中国の家電メーカーと組んで4Kテレビを発売し、FireTVとAlexaを搭載しています。テレビがクラウド端末になるということでこれはヒットの予感がします。 ソニーのスピーカーレス4K有機ELテレビ「BRAVIA A1E」 テレビは見ないので必要ないといえば必要ないのですが、4Kモニターとして薄型なのは良いなと思います。壁に縦型に設置してフォトフレームとかにしてみたいですね。実際は電源コードやHDMIケーブルなどで写真のようにすっきりした感じにはならないと思いますが・・・。 cerevoが世界初のVRシューズ&グローブを開発 2016年はVRが流行りましたが視覚に加えて触感をVR化する装置です。「例えば、砂漠、草原、水辺といった地面を踏みしめたときの触感の違い」←これはマインクラフトに最適じゃありませんか。 カシオのタフネススマートウォッチ「WSD-F20」 自分はApple WatchユーザーでAndroidフォンも持っていませんが、PRO TREKブランドのスマートウォッチは気になります。バッテリーの持ちがどれくらいなんでしょうか? 2TBのUSBメモリー コモディティ化が進んでしまったUSBメモリーですが、2TBとなると意味が変わってきます。サーバーを丸ごと持ち歩くのと同じ状況なので、全ての動画や画像を持ち運んでもまだ余りあるという感じです。1TBで20万8000円と非常に効果ですが・・・ Panasonic GH5 4K/60p撮影で動画撮影機能を大幅に向上したPanasonicのGH5がCESに登場です。マイクロフォーサーズでは真打ち登場というところでしょうか。 RICOH R Development Kit リコーの全天球カメラThetaの360度ライブ配信用カメラです。これまでライブ配信を行うには発熱の問題があったのが解決されているとのこと。 ZweissのiPhone7用外付けレンズ ノーマルでも十分なクォリティを持ったiPhone7のカメラ機能ですがツァイス製のレンズが登場しています。外付けレンズは画角を変えるには重宝するのですが、明らかに画質は落ちるのでどれくらいのクォリティで撮影できるのか興味あります。 TOYOTA Concept―愛i 名前のダサさは置いておいて、「AIを活用して利用者の感情を認識したり、好みに関する情報を蓄積したりする。対話機能も備える。」とのこと。車に感情を認識されるのは余計なお世話であるようにも思いますが、自動車がAI化、ネットワーク化する流れは間違いありません。 フィアット・クライスラー&Google Android TechCrunchの日本語訳はわかりにくいので間違えているかもしれませんが、「新システムはAndroidアプリと互換性があるのはもちろん、エアコンその他の車載デバイスを動かし、地上波ラジオ局を受信するなどきわめて多機能だ」とのことで、車内の情報システムをAndroidで統一的に管理するようです。 クライスラー・ポータル 今後も電気自動車と自動運転はさらに加速すると思いますが、主戦場は自動車メーカー側ではなくてテクノロジー側にあるのは明確です。まだ自動車メーカーとテクノロジー会社の綱引きと協業は続きますが、いずれ気がついたら町中を自動運転車が走っている日も近いでしょう。

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チェキフィルムをiPhoneで最も簡単に、最も美しくスキャンできるアプリ登場!Googleフォトスキャン。

前にチェキフィルムをスキャンするのにはScanSnapが便利だと書きましたが、もっと簡単に美しくスキャンする方法が登場しました!その方法とはGoogleのフォトスキャンアプリを使う方法です。 使用方法は理解できれば簡単なのですが、最初、操作方法を理解するまで戸惑いました。画面のインストラクションによると中央の円が四方の円に重なるように動かしてください・・・と出てくるのですが、最初、一生懸命中央の枠を指で画面上で移動しようとしても動かないのでどうしたら良いのか途方に暮れてしましました。しかし何度か試しているうちに、移動するのは円ではなく、iPhone本体だということに気がつきました。 この手のスキャンソフトやカメラソフトを使用するときはなるべくカメラを固定して動かさないことが鉄則ですが、このアプリは違います。カメラ(iPhone)本体を動かしながらスキャンをします。 4箇所からスキャンすることによって画面のテカリをなくしているようです。 ちなみに上の画像のスキャニング結果がこれ: 満足いくスキャニング結果です。 チェキを撮影して一番困るのがどうやったらスキャンできるかということなのですが、強力なツールが登場しました。チェキファンはお試しあれ。

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Google翻訳がニューラル翻訳に対応して日本語の翻訳精度が劇的に向上している!

ニューラル翻訳とは Googleが、Google Neural Machine Translation(Googleニューラル機械翻訳:GNMT)システムを発表した。これによって「Google Translate」サービスによる翻訳の誤りが55~85%低減されるという。 情報源:グーグル翻訳にニューラル機械翻訳システムを採用–中国語から英語への翻訳から ついにGoogleが画像認識、音声認識に続いて翻訳のニューラル機械翻訳に踏み切りました。簡単に言えば、これまで単語ベースで翻訳をしていたものを文全体を一つの翻訳単位として扱うことにより翻訳精度を高めるというものです。これによりGoogle翻訳を使った日本語の翻訳精度が大幅にアップしています。 新しいGoogle翻訳を試してみた よろしくお願いします。 Nice to meet you. たぶんこれまではPlease do me a favorみたいな翻訳になっていたはずです。よろしくお願いしますが、英語で言うところのNice to meet you. つまり「こんにちは」と言うことだと認識しています。 お先に失礼します。 Pardon me, I have to go now. ちょっとニュアンスが違う気もしますが、英語が間違っているわけではありません。日本語のお先に失礼しますには、まだ残って仕事をしている上司や同僚に対する心配りが含まれているので、have to ではなくてI’m going home.  Thank you for today位の感じが良いような気もします。 お疲れ様でした Thank you for your hard work これは難しいですよね。Thank you for your hard work は明らかに上司が部下に対して言う言葉で、決して部下が上司に対して使う言葉ではありません。しかし日本語では主に部下が上司に対して使う言葉ですから、See you tomorrow位に意訳しないと伝わらないような気がします。 と、ここまでGoogle翻訳の粗探しをしてしまいましたが 民法第709条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。 Section 709 of the Civil Code A person who infringes upon the rights of others or the benefits protected by law by willful or negligent shall be responsible for compensating damages caused thereby. これはかなり正確なんじゃないでしょうか?こう言う法律などは機械翻訳に向いているのかもしれません。それでは文学作品ではどうでしょう?夏目漱石のこころの冒頭です。 私その人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚かる遠慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」といいたくなる。筆を執っても心持は同じ事である。よそよそしい頭文字などはとても使う気にならない。 I have always called that person a teacher. So here too I can not just tell

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【ベトナム近現代史】60年代〜70年代にかけて戦時下のサイゴン女性のファッションに惹かれるワケ

Pinterestに戦時下のサイゴンのファッションを集めた60’s & 70’s Fashion in Saigonという名前のボードを作りました。良かったら見てみてください。 当時、サイゴンは東洋のパリと呼ばれていたくらいファッションも進んでいて、フランスやアメリカの影響をかなり強く受けた街でした。しかし“Saigon was no rear area” (サイゴンは銃後ではない)で語られているように、毎月のようにクーデターや爆弾テロ、銃撃が起こり、決して安全な街ではありませんでした。 当然これらの女性もいつ殺られてもおかしくない戦時下の中で生きていた訳で、今の平和なベトナムとは比べものにならなかったに違いありません。 しかし暗い世相を吹き飛ばすような若々しさや溌剌とした感じ、目力の強さに思わず引き込まれてしまいます。これが日本の戦中だとこういう感じになってしまいます。 今でもベトナム人女性とつきあえば分かりますが、彼女たちは根っこのところで独立した強さを持っています。生活力が強くて人の目を気にしない、自分の信じた道に迷いがない、大雑把で細かなことにくよくよしないといった気質を持っています。ある面、古典的な日本女性の持つしとやかさとか対極的です。 さすがに今ではビキニでベスパに乗ってシメた鶏を手づかみで持って帰る女性はいませんが、本質的なところはこれとあまり変わっていないように思います。 ここに転載した写真の本人たちは、今では60代半ば〜70代の女性になっているに違いません。今はどこで何をしているのでしょうか。 60’s & 70’s Fashion in Saigon

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【YouTubeクラシック】鳥肌立つほど感動的!圧倒的な疾走感!アーノンクールのモーツアルト後期交響曲集。(HD) Mozart: Late symphonies | Nikolaus Harnoncourt & Concentus Musicus Wien – YouTube

ハイスピードな指揮と演奏 高級オーディオの世界でハイスピードなスピーカーなどと称されることがあります。スピーカーが高速なんて変な言い方ですが、これは無音状態から音が立ち上がって耳に到達するまでのスピードが速いことを言っていて、このスピードが速ければ速いほど微妙な音のニュアンスや空気感が聴者に伝わるので良いスピーカーだと言われるのです。 今回ご紹介するアーノンクールの後期モーツアルト交響曲集のライブはまさにハイスピードな指揮と演奏が実現されていて、無音状態から音が立ち上がるまでのスピード、盛り上がりから無音に至る減衰スピードともに圧倒的な疾走感で聴く者を飽きさせません。 古楽だから実現できた演奏 画面をみていただければわかるようにこの演奏は古楽によるもので、作曲家=モーツアルトが生きていた頃の楽器やオーケストラ編成を用いて演奏されています。例えば現代のフルートは全て金属製ですが、この演奏では木製のフルートが使われています。今年初頭に惜しくも亡くなったニコラウス・アーノンクールはまさに古楽を始めた張本人で、この演奏は2014年ですから亡くなる1年少々前のものです。 近代オーケーストラは劇場の大型化に伴って大編成となり、ビブラートを効かせて広い空間でも余韻が残るような演奏となっていきましたが、モーツアルトが生きていた時代は劇場、オーケストラ共にスケールが小さく、まさにこの映像で見られたような演奏が行われていたに違いありません。 大切なのはこの演奏が単なる懐古趣味ではなく、モーツアルトの音楽が持っている世界を忠実に再現し、その感動を改めて掘り起こそうとしている試みであることです。当時は現在のロックコンサートのように熱狂的な演奏であったに違いありません。 自然現象の中から永遠の法則を見つける 何と言っても感動的なのがこの演奏が単なる楽器の演奏ではないということです。私はこの2時間弱に渡る演奏の途中、しばしば様々な自然現象をイメージしました。黒い土の中から新芽が出てくる瞬間とか、深い森の中の小川で小魚が俊敏な動きを見せる情景とか、最後のジュピターでは太陽系の惑星が大回転を行なっているシーンなど、演奏を通じて様々な自然現象が思い浮かべられました。 もちろんこれは私の勝手なイメージであり、妄想に過ぎないのですが、モーツアルトの凄さはこれらの曲が全て「商業音楽」つまり誰かに依頼されて納期付きで作った曲であるにもかかわらず、どのフレーズを切っても普遍性や神性が感じられることです。そしてアーノンクールはその普遍性のようなものをしっかりと手づかみで私たちの前に見せてくれるのです。 ぜひHD映像を高音質環境で このYouTube映像はHD画像ですので、ぜひHDが見れる環境で見て欲しいと思います。 そして最後に言いたいのは、良いコンサートは良い観客が作るということ。映像途中に映る観客は深い感動に包まれているにもかかわらず抑制の効いた態度でアーノンクールとモーツアルトを称えているように見えます。何度も何度もフレーズが口に出てくるくらい聴き込んだ聴衆だけが共有できる素晴らしいひと時です。  

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【仕事に役立つ】汎用型クラウドデータベース #Airtable #Fieldbook #Transposeを比較してみた

汎用型クラウドデータベースとは AccessやFileMakerのような小規模データベースをクラウド上に作成することができるWEBアプリケーションです。昨年あたりから米国を中心にクラウドデータベースがローンチされるようになってきて、実用的に使えるようになってきました。これまでFileMakerで作成、運用していたデータベースをクラウドに移行することでより柔軟なデータベース共有が可能になりました。今回はその中でも主要なWEBアプリである Airtable、Fieldbook、Transposeを比較してみました。 汎用型クラウドデータベース導入のメリット 汎用型クラウドデータベースは会社、特に中小企業の生産性を大幅に向上させます。例えば顧客リストをExcelで作成した場合、全社員が参照可能なExcelを作成することなど現実的ではありません。そこでGoogleスプレッドシートが良いとなるのですが、検索、ソーティング、フィルタリングなどデータをハンドリングするには一般人には敷居が高いのが現実です。 汎用型クラウドデータベースはデータベースとしての機能をもちながら、さまざまな形でデータを取り出すことができるので、業務効率をアップさせることが可能です。 社員が常に最新情報にアクセスして作業をすることができる 高速な検索、データの並べ替え、フィルタリング 業務フローに応じて作業の自動化ができる データに対してコメントを加えたりコミュニケーションを行うことができる 外部APIと連携して様々な事務作業のオートメーション化が図れる   価格&サービス比較 3つのサービスともに無料で使用開始することが出来ますが、本格的に使用する場合はサービス価格等に差があります。 AirTableは作成できるデータベース数に制限はありませんが、1データベースあたり1200件までの制限があります。 Field bookは基本的に無料サービスで10,000 API Call/月以上は$10/月という太っ腹な価格設定。 Transposeは14日間の試用期間後は課金されます。価格は$9.99〜$29.99/月 尚、いずれの価格も一人あたりの単価なので、10名近いスタッフで共有する場合は結構な金額になります。 Air Talbe Fieldbook Transpose 価格 $12/月~$24/月 10,000 API Call/月以上は$10/月 $9.99/月~$29.99 試用期間 1データベース1200件まで無料。 基本的に無料 14日間の試用期間あり フィールド定義 データベースの肝はなんといってもどのようなフィールド定義が準備されているかということです。 TransposeはGoogleマップ上のロケーションやタイマーなど多彩なフィールド定義が用意されていますが、正直あまり使いこなせないかと思います。 Fieldbookはごくシンプルなフィールド定義ですが、正直この内容では本格的なデータベースは組めません。 AirTableは必要十分といったところでしょうか。 Air Table Fieldbook Transpose テキスト ◯ ◯ ◯ テキストエリア ◯ ☓ ◯ 数値 ◯ ◯ ◯ 通貨 ◯ ◯ ☓ パーセンテージ ◯ ◯ ☓ URL ◯ ◯ ◯ 日付 ◯ ◯ ◯ 時刻 ◯ ☓ ◯ 日付と時刻 ☓ ☓ ◯ Email ◯ ◯ ◯ 電話番号 ◯ ☓ ◯ Yes/No チェックボックス ☓ ◯ 単一選択 ◯ ◯ ☓ 複数選択 ◯ ☓ ◯ ファイル添付 ◯ 画像 ◯ 自動連番 ◯ ☓ ◯ ロケーション ☓

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【ベトナム近現代史】一枚の写真が世界を変えた。ピューリッツァー賞「サイゴンでの処刑」が撮影された現場を訪ねて(修正版)

先週、Facebookグループの情報を元に「サイゴンでの処刑」の撮影現場を訪ねてきましたが、その後、場所が誤っていたことが分かりました。実際にはLý Thái Tổ通りではなく、Ngô Gia Tự 通りであり、Lý Thái Tổからさほど遠くない場所でした。この写真が撮影された時代背景は前回のブログに書いたとおりですが、今回は当日撮影された他の写真と比較しながら検証します。 前回のブログはこちら 以下閲覧注意。死体の写真が表示されます。 当時の写真と現在のNgo Gia Tu通り Ngo Gia Tu通りにはこれまであまり用がなくて来たことがなかったのですが、今日ここを訪問して、ベトナムに来たころ、家具を買いにこの通りまで来たことを思い出しました。当時も今も、質が悪そうな家具が雑然と売られていて、ローカルな佇まいの場所です。 最初に来たのは197番地。グエン・ヴァン・レムが殺害される直前に写っている写真には197の文字が写っています。 ここに来てすぐ、この場所で間違いないと確信しました。隣の193-195番地のQuang – Trungという店は当時の写真でもQuang – Trungとなっていますし、この建物の2階ベランダにある特徴的な穴の空いた側壁は当時の建物と同じものであることを示しています。当時の写真では店は閉まっていますが、これは撮影されたのがテト(ベトナムの旧正月)の最中だったからでしょう。 こちらの写真は恐らく時系列的には一連の写真の最初に撮られたもので、写真の右側に斜め方向に向かう道路が見えます。この通りは現在のSư Vạn Hạnh通りです。角に欧米人らしい男性と左奥にはビデオカメラを持った兵士が立っています。恐らくこの処刑はあらかじめマスメディアを呼んで行われたものではないでしょうか。テト攻勢の最中、政府軍に逆らうとこうなるのだということを喧伝したかったのではないかと思います。 ほぼ同じ場所を反対の角度から撮った写真。連行する左のサングラスをかけた兵士と白い紙のようなものをもった右側の兵士は上の写真と同一人物です。右側の西洋人はジャーナリストでしょうか。行く手を阻もうとしているのを兵士が阻止しているようにも見えます。 前回のLy Tu Trong通りでの写真では道路の奥、角地に建っている7階建てのビルがなかったので、既に取り壊されたものかもしれないと言いましたが、ちゃんと残っていました。 当時はこの周辺はあまり高い木がなかったようですが、現在は街路樹に覆われています。建物の角はBia truyền thống Vườn Làiとして当時のテト攻勢を称える場所となっています。 このような戦功を称える記念碑はベトナム各地にありますが、当然、当時の敵は米国軍や韓国軍であり、ここで処刑されたベトコンのグエン・ヴァン・レムも賞賛の対象となっています。現在のベトナムと米国の関係を考えるとこのような記念碑は矛盾を感じますが、良くも悪くもしたたかで現実的なベトナム人気質が現れています。 そして問題の写真。この1枚の写真がその後のベトナムと米国の歴史を変えることとなりました。 撮影をしたエディ・アダムスは後年、この写真を撮ったことを悔み、「写真は真実ではあるが真実の半分も語っていない」と述べています。 殺害を実行したロアン将軍はその後ベトコンに命を狙われることとなり、サイゴン陥落後は米国に亡命しました。しかし彼の地でも安住することは出来ませんでした。米国政府の支援を得てピザレストランを経営していましたが、ある日、自分の店のトイレに「お前のやったことは忘れないぞ」という落書きが見つかり、その後、レストランも廃業して米国で癌のため亡くなっています。 最後のカットは頭から血を流して倒れたグエン・ヴァン・レムの写真。子供たちが遠巻きに見ています。5〜6歳の子供たちでしょうか。もしそうであれば現在は50代半ばになっていると思います。 日曜にもかかわらずNgo Gia Tu通りの商売熱心な家具屋は店を開け、あたりは家具を運ぶバイクや3輪車が行き交うばかりでした。約50年前にこの場で行われた衝撃的な事件を感じさせるものは何もありませんでしたが、ここは歴史を変えた現場であり、その後のベトナムに大きな影響を与えた事件であることは間違いありません。 穏やかな夏のサイゴンの街角で、今でも事件を見つめていた子供たちがヘムの影から飛び出してきそうな錯覚を感じました。

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iPhone用GPSロガーはどれが一番よいのか?

GPSロガーとは GPSロガーとは移動した経路をGPS情報を受信して座標軸を保存するためのソフトウェアです。つまりGPSロガーを持っていれば自分がどのような経路を歩いたのかがわかるのです。日本にいる時は登山にはまっていたため、GPSロガーは必須ツールでした。私が持っていたのはGarminのetrex-summitというモデルで、軽量かつ単三電池2本で数日間は持つというバッテリーを気にせずに使える名器でした。 iPhoneをはじめとするスマートフォンはほぼすべてGPS受信機能を最初から内蔵しています。そのためこのような機械を買わなくてもアプリさえあればGPSロガーとして使うことができるのです。 GPSロガーに求める機能 省電力 常時またはバックグラウンドで起動状態を続けますので、iPhoneのバッテリを消費します。これだけでGPSロガー専用機を買う理由にもなるのですが、とにかく省電力設計であることが必須。電池が切れればiPhoneもただのブラックボックスです。 ログの精度 自分がどのような経路をたどってきたのか、精度の高いログが取得できるかどうかということ。ログ取得の間隔(距離と時間)を短くすればするほどログの精度は高まりますが、電池を消費するので、電力とトレードオフ関係にあります。 データハンドリングが簡単か GPSログは基本的に経度緯度と時間を保存していくものですが、これを地図上にプロットして経路表示をします。またKMLフォーマットなどに書き出せば   代表的なアプリ Moves すでに以前からMovesはインストールしています。大雑把にいつどこにいたのかを記録するのにはアプリの存在を意識することなく使えて便利です。ただし何時から何時までどこにいてどのように移動したのかをチャート状に表示する機能がメインであって、地図上での移動経路の精度はあまり良くありません。 Runtastic Road Bike サイクルコンピュータと呼ばれるアプリでRuntasticのロードバイクバージョンです。走行距離、時間、平均速度など自転車を乗るために必要な情報がほぼすべて網羅されています。何度か使ってみたのですがこのアプリはバッテリの消費が激しく、iPhoneが持てないほど熱くなるので今回の比較検討から外しました。 MyTracks 本格的なGPSロガーアプリです。地図はGoogleやAppleの地図ではなくオープンソースのOpenStreetMapを使用しています。ネットに接続している間は地図を随時ダウンロードしますが、キャッシュに地図を保存しているので常時地図にアクセスする必要がありません。 ZweiteGPS こちらは日本製のGPSロガーです。MyTracksと違ってGoogleかAppleの地図に常時アクセスするタイプです。見慣れた地図をロガーとして使用するので見やすさではこちらの方が良いかと思います。 実際に使ってみた 上記候補のうちMovesとRuntastic Road Bikeは候補から外しました。MovesはGPSロガーとして使用するには精度が低すぎる、Runtastic Road Bikeはどうも消費電力が大きすぎるという理由です。Rntasticを使った後でiPhoneを触ると持てないくらい熱くなっているのがわかります。My TracksかZweiteGPSかの二択です。 ロガーの精度 二日に渡ってそれぞれ違う経路で使ってみました。サイゴンの市街地で結構ゴミゴミした環境なのですがどちらのログも満足いく精度です。   MyTracksは長時間滞留した場所では★型にログが密集しています。 Zweiteはもっと線が太く大雑把な感じですがこれでも十分経路がわかります。 バッテリーの持ち 経路も計測時間も違うので単純比較はできないのですが、Zweitの方が地図に接続しているだけに電気消費量が大きいように思いました。一方MyTracksはあらかじめ地図データをダウンロードしておくことを勧めます。ローカルに地図情報があればいちいちネットにアクセスしなくてすみます。 データハンドリング ZweiteはJason形式、MyTracksはダイレクトにGoogleのKMLに落とすことができます。つまりKMLファイルをダブルクリックするだけでGoogle Earthが立ち上がって経路を表示してくれる。MyTracksの方に軍配が上がります。 結論 当面MyTracksを使うことにしました。テトの旅行でもいろいろ試してみたいと思います。

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