汎用型クラウドデータベースとは

AccessやFileMakerのような小規模データベースをクラウド上に作成することができるWEBアプリケーションです。昨年あたりから米国を中心にクラウドデータベースがローンチされるようになってきて、実用的に使えるようになってきました。これまでFileMakerで作成、運用していたデータベースをクラウドに移行することでより柔軟なデータベース共有が可能になりました。今回はその中でも主要なWEBアプリである AirtableFieldbookTransposeを比較してみました。

汎用型クラウドデータベース導入のメリット

汎用型クラウドデータベースは会社、特に中小企業の生産性を大幅に向上させます。例えば顧客リストをExcelで作成した場合、全社員が参照可能なExcelを作成することなど現実的ではありません。そこでGoogleスプレッドシートが良いとなるのですが、検索、ソーティング、フィルタリングなどデータをハンドリングするには一般人には敷居が高いのが現実です。

汎用型クラウドデータベースはデータベースとしての機能をもちながら、さまざまな形でデータを取り出すことができるので、業務効率をアップさせることが可能です。

  • 社員が常に最新情報にアクセスして作業をすることができる
  • 高速な検索、データの並べ替え、フィルタリング
  • 業務フローに応じて作業の自動化ができる
  • データに対してコメントを加えたりコミュニケーションを行うことができる
  • 外部APIと連携して様々な事務作業のオートメーション化が図れる

 

価格&サービス比較

3つのサービスともに無料で使用開始することが出来ますが、本格的に使用する場合はサービス価格等に差があります。

AirTableは作成できるデータベース数に制限はありませんが、1データベースあたり1200件までの制限があります。

Field bookは基本的に無料サービスで10,000 API Call/月以上は$10/月という太っ腹な価格設定。

Transposeは14日間の試用期間後は課金されます。価格は$9.99〜$29.99/月

尚、いずれの価格も一人あたりの単価なので、10名近いスタッフで共有する場合は結構な金額になります。

Air Talbe Fieldbook Transpose
価格 $12/月~$24/月 10,000 API Call/月以上は$10/月 $9.99/月~$29.99
試用期間 1データベース1200件まで無料。 基本的に無料 14日間の試用期間あり

フィールド定義

データベースの肝はなんといってもどのようなフィールド定義が準備されているかということです。

TransposeはGoogleマップ上のロケーションやタイマーなど多彩なフィールド定義が用意されていますが、正直あまり使いこなせないかと思います。

Fieldbookはごくシンプルなフィールド定義ですが、正直この内容では本格的なデータベースは組めません。

AirTableは必要十分といったところでしょうか。

Air Table Fieldbook Transpose
テキスト
テキストエリア
数値
通貨
パーセンテージ
URL
日付
時刻
日付と時刻
Email
電話番号
Yes/No チェックボックス
単一選択
複数選択
ファイル添付 画像
自動連番
ロケーション
レーティング(5つ星)
セクションタイトル
動画
グーグル住所録
リンク先レコード
音声録音
タイマー
署名欄
計算式
ロールアップ(集計)
カウント
ルックアップ
バーコード

コミュニケーション機能

オンライン型データベースの利点はデータベースを通じてスタッフとチャットをしながらコミュニケーションが出来る点ですが、この3アプリのなかではAirTableがチャット機能を持っています。

例えばプロジェクト管理データベースの納品日が変更になった時、スタッフに「なぜ納品日は変更になったの?」とデータベース上で会話をすることが出来ます。

残念ながらTransposeとFieldbookはコミュニケーション機能が弱いように思います。

iPhoneアプリ

TransposeとAirTableはiPhoneアプリが別途あります。いずれもクラウド上でデータベースを作成するだけ。ログインしてしまえば、PCと同様のことがアプリ上で可能になります。

残念ながらFieldbookには専用アプリがありませんが、iPhoneのブラウザからデータベースにアクセスするとモバイル用のページを表示させることが可能です。

AirTableのiPhone画面

Field bookはブラウザからのアクセス

API連携

AirTableとTransposeはZapierと連動しています。つまりほとんどの主要なWEBアプリとはZapier経由で連動させることが可能です。

例えばわが社ではAirTable上で新規プロジェクトを作成>Zapier経由>Dropbox上にプロジェクト用のフォルダを作成というような作業を連携させています。

残念ながらFieldbookにもAPIは装備されているのですが、Zapierと連動していないため連携出来る用途に限りがあります。

まとめ

データベースはどこまでサクサク動くのかという点も見逃せません。体感速度としてはFieldbook>AirTable>Transposeという感じです。

総合的に判断して最もハイコストパフォーマンスでおすすめなのがAirTable、サクサク動かせて外部連動を気にしないならFieldbookの2択かと思います。

Transposeは多機能なのですが、その分スピードが遅く、また安定性も不十分だと思います。

業務用のデータベースはいったん選択してしまうとなかなかリプレースが効かないものです。慎重に選択することが大切だと思います。

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1 Comment

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  1. Author
    kuraki 2 years ago

    残念ながらTransposeは2016年12月でディスコンが決まりました。

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