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多機能テーマの存在が問題になってきている
数年前からWordPressの有料テーマが多く使われるようになり、わが社も結構なサイトで有料テーマを使用してきました。特に不動産ビジネスやレストランビジネスなど特定ビジネスに特化したテーマは、テーマに沿ってコンテンツを登録するだけである程度のサイト構築ができるため、低コスト短納期でWEBサイトを制作するには重宝していました。
ところが数年たってみるとテーマ自体がアップデートされずに陳腐化してしまったり、多機能化を求めるあまりサイトのロード時間がかかったり、プラグインの使用が前提となっているにも関わらずプラグインが更新されなかったりと、様々な問題点が起こってきました。
現在ではわが社は有料テーマを使ったサイト制作は行なっていませんが、ページビルダーとしてはElementorを使用する場合があります。
Elementorがリリースした純正テーマ「Hello Theme」
今回、Elementorは純正テーマHello Themeをリリースしました。
その存在はGitHubにアップされていた頃から知っていて、試験的に利用していましたが、今回、WordPressレポジットリに掲載されて正式リリースとなりました。
テーマの特徴
Elementorとの互換性
Elementor純正だけあってElementorとの互換性が考慮されています。定番テーマであるGenesis Frameworkでさえ、Elementorとは相性の悪い部分がありますが、Hello Themeではそのような問題が解決されています。
ランディングページに向いている
ロードスピードが速いHello Themeはランディングページに最適です。
問題の発生を最低限まで減少
テーマとElementorの互換性から生じる問題を最低限まで減少させ、ミニマムなコードで作られています。
驚異的なスピード
Hello Themeは驚異的なスピードでロードできるテーマです。SEOにも有効です。
永久無料
Hello Themeは永久的に無料で提供されます。
テーマ設定
それではテーマ設定を見てみましょう。
設定できる項目は
- サイトアイデンティ(ロゴとFaviconの設定)
- メニュー
- ホームページ設定
- 追加CSS
の4項目だけです。ベースフォントの設定も背景色の設定もできません。これらは全てElementor側でやってくれということなのでしょう。
Elementorを上手く使えばテーマ自体を自分で構築することが可能です。Hello Themeはオリジナルのテーマ開発のためのベーステーマであるとも言えます。
子テーマの作成
自分自身でテーマを作成した時、オリジナルテーマに直接手を加えていくことは危険です。必ず子テーマを作成しなければなりませんが、Hello Themeには子テーマは用意されていません。
自分自身で子テーマを作成するのに便利なのが
です。Hello Themeを採用するのであれば必須のプラグインとなりますが、いったん子テーマを作成してしまえばプラグイン自体は削除してしまって構いません。
まとめ
少し触ってみただけでですが、確かにHello Themeはスピードが速く、扱いやすく癖のないテーマであると感じます。いずれ当サイトもHello Themeに移行させたいと考えているところです。