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[今日コレ聴いた] さぁフルボリュームだ。近所迷惑をかえりみずMaxで聴こう。きらびやかで色彩感にあふれた:サンサーンス交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」

音楽によっては様々な色彩が思い浮かぶ楽曲があります。サンサーンスの交響曲第3番はそのような音楽の一つ。 きらびやかで赤、青、黄、橙、緑の光線が行き交うイメージです。 重厚なオルガンが軽やかな色彩のダンスに重みを与えてくれます。 サンサーンスはやはりチョン・ミョンフンが一番。躍動感にあふれています。 ぜひ「フルボリューム」でお楽しみください。 指揮者は異なりますが音質はこちらの方が良いです:

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[今日コレ聴いた] 擦り切れるほど聴いたMIDORIのチャイコフスキーだけど改めて感動:五嶋みどり チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 第1楽章 – YouTube

ある演奏家のある曲を好きになると何度も繰り返して聴くことがあります。 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1番の場合は、五嶋みどり+ベルリン・フィルのCDがそれでした。 こちらは2002年のNHK交響楽団との共演です。 久しぶりに聴いた五嶋みどりのチャイコフスキーですが、五嶋みどりの演奏であることに違いはありません。進化しながら深化した演奏です。 自分にとっては聴き古された曲なのに改めて新鮮で感動的です。 第3楽章

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[今日コレ聴いた] 今日から新年の出社。清々しい気持ちで会社に向かいたい人のためにアーノンクールのバッハ・カンタータ147。Johann Sebastian Bach: Kantata BWV 147 – Nikolaus Harnoncourt (HD 1080p) – YouTube

美しいですね。心が洗われます。 指揮をするアーノンクールの顔も喜びに満ちあふれています。 最初の喇叭が天国からの知らせのように聞こえます。 テレビのニュース番組を消して、朝の30分、バッハを聴くだけで人生が変わります。

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[今日コレ聴いた] このスピード感がたまらない。クライバーのこうもり序曲: Carlos Kleiber – “Die Fledermaus” – J. Strauss – New Year’s Concert 1989 – YouTube

お正月3日、本日もカルロス・クライバーのニュー・イヤー・コンサートからのこうもり序曲です。 もともと歌劇団の指揮者としてキャリアをスタートさせたクライバーですから、オペラの序曲はお手の物。なかでも「こうもり」は十八番です。 このスピード感、緩急の差、もう一歩前へ進んだ音、メランコリーなパートでも感情に流されずしっかりとコントロールする技! 何度聴いても鳥肌が立ちます。 そしてこちらは1970年若き日のリハーサル風景の様子。こちらもDVDを持っていました。良い男です。天は二物を与えます。 この映像を見ると、カルロス・クライバーがどのようにしてこの音楽を作り上げていったのかプロセスがよく分かります。

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[今日コレ聴いた] 清々しい音職人、カルロス・クライバーのニューイヤー・コンサート。: New year’s concert 1992 Carlos Kleiber Wiener Philharmoniker – YouTube

お正月ですからこれは外せません。 昨日に引き続きカルロス・クライバー=ウィーン・フィルハーモニーのニューイヤー・コンサートです。1992年、ウィーン・フィルがまだ男だけの世界だった時代の演奏です。 カルロス・クライバーの清潔感やすがすがしさがどこから来るのかと考えれば、高級寿司店の板前のような道を極めた者だけが持つ清潔感なのだと思います。私がクライバーを愛して止まないのは情熱を秘めながら職人芸に徹しているところなのです。 残念ながらウィーン・フィルは男の世界ではなくなってしまいましたが、この時代のウィーンフィルは道を極める男だけの世界だったのです。

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[今日コレ聴いた] 必ずしも幸せな人生ではなかったモーツアルトが自分自身を救済するために作った曲だと勝手に解釈して涙を禁じ得ないレクイエム: ♪NHK音楽祭2006 モーツァルト:レクイエム 二短調 K.626 / ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス,アルノルト・シェーンベルク合唱団 2006年11月 – YouTube

実はこの映像の演奏会、当日私は現場にいました。前年にアーノンクールのレクイエムが発売されてクラシックには珍しくヒットをしたのですが、満を持して25年ぶりにアーノンクールが来日するということでチケットを買ったのです。前席2列目だったので、アーノンクールが手に取るように近くに見えました。 本当にあっという間の演奏会だったのですが、今こうして映像を見返してみても当日の緊張感や張り詰めた空気が思い返されます。 モーツアルトは35歳の短い人生の中で900曲以上もの数を作曲しています。まさに偉大な芸術は量が質を作るのであって、多作であるにもかかわらず駄作が少ない作曲家です。当時の作曲家はすべてスポンサーからの依頼によるものであり、生活の糧でしかありませんでした。当然、依頼者の希望や気にいるように作曲をするわけで、個人的な感情や好みを織り込む余地は少なかったわけです。それをモーツアルトは作曲家人生30年として年に30曲、2週に1曲以上を多作していたことになります。 膨大なモーツアルトの楽曲の中でレクイエムだけは別格です。ラクリモサで絶筆となった曲ですが、ここには死を目前にしたモーツアルトの嘆きや恐れが率直に反映されているように思います。初めて他人のためではなく自分自身のために作った曲であるように想像するのです。幼い頃から神童ともてはやされながらも決して幸せな人生ではなかったモーツアルトの苦悩が感じられて涙を禁じえません。 演奏に先立つ舞台裏映像でアーノンクールが「朝食に大きなパパイヤを食べてまだ飲み込めない状態で歌うのです。」と言ってます。わかり易い表現ですが、実際にこのように歌うのは難しいでしょう。古楽器を使った演奏ですが、それが現代的な新しさを感じさせてくれる演奏会でもありました。

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[今日コレ聴いた] ベートーベンの交響曲を聴くならこれが基準点: Carlos Kleiber Beethoven Symphonies 4&7 Concertgebouw orchestra Amsterdam – YouTube

2016年から新コーナーとして「今日コレ聴いた」を始めます。YouTubeにアップされているクラシック音楽から良かったと思うものを紹介したいと思います。 記念すべき第1回目はカルロス・クライバー=コンセルトヘボウのベートーベン交響曲第4番と第7番。こんなのをYouTubeに載せても良いのかと思いますが、意外にクラシック音楽は削除されないようなので大丈夫かもしれません。 このDVD買って持っていました。ベトナムに来るまでは何度も何度も繰り返し見た演奏です。 何度観てもクライバーの演奏には惚れ惚れします。カラヤンが唯一嫉妬をした指揮者だというのを何処かで読んだ事があるのですが、本当に音楽そのものです。大指揮者なのに大指揮者らしからぬ親しみやすさもあります。 私にとってクライバーのベートーベンは定番中の定番。疲れていてもこれを観れば必ず元気を与えてくれる演奏です。 ハイライトはなんといっても39:00と1:07:00あたり。クライバーが指揮を一瞬止めてオーケストラに聴き入っているのです。オケとの信頼がなければこんな指揮はできないでしょう。ぐっとくる一瞬です。

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今年は中東が騒がしかったのでWest-Eastern Divan Orchestraの第九を聴いて来年の平和を祈った。

2015年はいろいろありましたが、今年印象に残っているのはイスラム国とシリア難民でした。そこで今年はバレンボイム主催のWest-Eastern Divan Orchestraによる第九を聴きました。演奏はPRMOSでのものです。 West-Eastern Divan Orchestraは中東平和実現を望むバレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードによって設立されたオーケストラで、イスラエル、シリア、レバノン、ヨルダンなど対立する国々のメンバーから構成されるオーケストラです。未だ中東平和は実現されておらず、バレンボイムも年をとったなという印象ですが、その分自分も年をとったわけです。 もともと年の瀬に第九を聴くというのは日本人が始めたらしいのですが、今では海外でも年末に第九を聴くようになっているようです。 忙しい年の瀬に約1時間半、来年に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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クリスマスのクラシック定番チャイコフスキーの「くるみ割り人形」をゲルギエフ&マリインスキーで鑑賞

マリインスキー・ゲルギエフによるくるみ割り人形。もともとこの劇場での初演のために書かれたチャイコフスキーの名曲です。 クリスマスに聴くクラシックといえばやはりチャイコフスキーがお勧めです。常夏のホーチミンではどうも雰囲気が出ないのですが、せめてこの時期くらいは聴きたい一曲です。バレエやクラシックに縁遠い人でも通しで聞けばああ知っているという曲が満載です。 ゲルギエフのロシア=スラブ的な指揮も素晴らしいのですが、削ぎ落とされた肉体と、精神的にもハードな競争社会に生きるダンサーたちにストイックさを感じて感動しております。 マリインスキーは死ぬまでに一度ナマで見たいです。

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山田一雄のモーツアルト・ジュピター。圧巻の指揮なのは言うまでもないけど、目を閉じて耳をすませば非常に美しい完璧な演奏だということを実感。

亡くなる1年前、1990年のサントリーホール。 晩年とは思えないパワフルな演奏。 この指揮演奏を聴くと天馬に乗った山田先生が宇宙を駆け抜けているような気がします。 YouTubeのコメント欄はほぼ全て欧米圏からのもので埋め尽くされています。 the greatest coda ever for me これまでで最高のコーダ。 This movement always makes me wanna cry… このムーヴメントを聴くといつも涙が出そうになるよ。 VERY GOOD !! THE PERFECT SPEED! NICE AND SMOOTH.. unlike others that sound so choppy.. this one i like. とても良い!!完璧な速度。美しくなめらか…他の指揮者の演奏だとムラがあるように聴こえる。 Conductor is the best part of this video, you can watch him without music 🙂 指揮者がこのビデオのハイライト。音楽なしで観ても最高:) こちらは若き日の山田一雄先生の千人の交響曲初演。(6:46〜) こういう爺さんになりたいものです。

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ティーレマンのベートーベン。なんか変な人だという違和感が最後には大感動。

もう最初から変な人です。 ベートーベンの第5交響曲といえば最初のダダダダーンが一番の聴かせ場なのに、ピョンピョンと跳ねるように舞台に上がったかと思うと、観客の拍手が終わらないうちに曲が始まってしまいます。 明らかに観客の期待するベートーベンではなくて、聴者の期待とずれたまま、どんどん曲が進んでいってしまいます。 第4楽章などはもうオケがついてくるのがやっとの早弾きで、大丈夫かと観ている方がハラハラしますが、最後には大感動。 Wikiで調べたらカルロス・クライバーの代役もやった人なんですね。ドイツ正統派指揮者のアブノーマルなパフォーマンスでした。

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