ニコラス・アーノンクールが昨年12月5日に引退を表明しました。
86歳の誕生日の前日。病気のため指揮を交代したウィーン公演のプログラムに、聴衆への自筆メッセージを挟み込み、今後の演奏活動から退く意向を明らかにした。(朝日新聞)
以下翻訳をしました:
観客の皆さま
私の体力はもはや将来の計画をキャンセルしなければならないほど弱くなってしまいました。これまでの事を思い返すと感慨深いものがあります。会場の皆さまと舞台上の私たちの間には信じがたいほど深い関係が築かれてきました。- 私たちは幸せな開拓者となることができました。これからもその多くは残っていくでしょう。今年のチクルス(連続演奏会)は私の思いの通りに行われますので、これからもご支援を賜りたくお願い申し上げます。
ニコラス・アーノンクール
Dear audience,
my physical strength requires me to cancel my future plans. Great ideas have arisen: An unbelievably deep relationship has developed between us on the stage and you in the hall — we have become a happy community of pioneers! – Much will remain. This year’s cycle will be carried on in my spirit. Remain faithful to it!
Yours Nikolaus Harnoncourt
情報源: Nikolaus Harnoncourt’s Retirement from the Stage
私にとってはアーノンクールの引退はビッグニュースですが、ベトナム在住のためか直近の情報を知らずにいました。妻のアリス・アーノンクールをネットで調べていて偶然知ったのです。
これまでの長い演奏者・指揮者生活に感謝したいと思います。また舞台上で指揮はしなくても、これからも新しい解釈を提供し続けて欲しいと思います。今日、明日はアーノンクールを存分に聴きたいと思います。