(4)Ke Ga 17kmと一時撤退の決断

今日はKe Gaまで17kmと楽勝だと考えていましたが、これまで左足をかばいながら歩いていたことと、予想以上に荷物が重かったことで、色々考えていったんサイゴンに戻ることとしました。

新年の日の出

新年はテントの中で迎えました。昨晩は風が強く、波の音もザッパーン、サラサラサラではなく、まるで滝のように途切れなくザーザーと鳴っていました。
手持ちの水も少なく、心細い思いをしましたが、疲れているためか6時まで熟睡しました。

朝、テントから見たファンティエットの朝焼けが素晴らしく、新年にふさわしいものでした。

とりあえず水分補給が優先なので、テントを撤収し、近くの市場に行きましたが、残念ながら休業中で何も買うことができません。
市場の水道をお借りして、フィルターで濾して水を作り、味噌汁とマカロニの朝食をとりました。

重い荷物

Ke Gaまではひたすら海岸沿いを南下しました。今日の行程は17kmなので楽勝だと思っていましたが、だんだん荷が重く感じられ、足も痛くなって来ました。後で靴を脱いで調べたら、豆ができていました。これは初日から左足指が靴に当たって痛みを感じていたのをかばいながら歩いたため、不自然な力がかかったためだと思います。
今回持ってきた荷物は14.7kgですが、これに水を加えると17キロ近くになります。荷物の中にはドローン、三脚、Osmo pocket、などあれば良いなと思ったものが入っており、日々体力勝負でギリギリの状態ではそんな余裕もなく全く出番がありません。

親切な庭師

とあるリゾートホテルの前で小休止していたところ、庭師の方が声をかけてくれました。どこから来たの?どこへ行くの?とありきたりな会話をしている最中に、庭になっていたココナッツを割っていただき、マンをもいでもらいました。ほとんど会話は通じていませんが、観光地巡りではない旅の醍醐味は、現地の人との一期一会にあるように思います。

Ke Ga

後で調べてみたら、歩行速度は1km12分でそこそこの速さですが、途中何度も休止を入れたため、Ke Gaに着いたのは13時半頃でした。

道中ここにきてこの荷物を背負って歩き続けても、苦痛ばかりで何も楽しくないなと思いはじめました。

この旅は好きなウォーキングを存分に楽しみたいからやっているのであって、実力以上の苦痛に耐えたり修行のためにやっているわけではありません。

そう考えるとまだ旅の途中ですが、いったんサイゴンの自宅に戻って不要な荷物を置いてくることにしました。
現地の人に聞くと、今晩12時にサイゴン直通便があるとのことです。電話をしてもらい、街中のカフェで待たせてもらうことにしました。

このブログを書いているのは午後8時、ちょうど折り返しの5時間が過ぎたところで、この小さな村では元旦に開いている店もなく、隣でテト恒例の博打に興じる村人の歓声を聞きつつ、ぼんやりと座り続けています。

こんなに長時間居座っているのは明らかに浮浪者で、先ほど公安がやってきて根掘り葉掘り聞かれました。特にサイゴンから来たことにはあからさまに嫌な感じを受けたようで大恐縮ですが、今夜の便でサイゴンに戻るためにここで待っているのだとつたないベトナム語で説明すると納得してくれたようでした。

明日は荷物の整理や充電をして、また明後日には戻って来たいと思います。
テト休暇にも限りがあるので、明後日から再スタートしてどこまで行けるかわかりませんが、一生の思い出になる旅にしたいと思っています。

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