Freelancer.comを使いはじめてからベトナム人技術者を雇用する理由がなくなった。

ベトナムに来た理由のひとつが人件費特にIT技術者の人件費の安さと人材の若さが魅力だったのですが、時代は変わって世界のフリーランサーと自由に仕事ができる時代になっています。わが社も最初ベトナムに来た理由は若くて優秀な人材が多くいるということだったのですが状況は大きくかわりつつあります。

なぜベトナム人IT技術者だとダメなのか?

優秀なのはほんの一握り

これは日本でも同じだと思いますが、平凡な技術者を10人雇うよりも優秀な技術者を1人雇う方が効率が良いです。単純なコーディング作業等は平凡な技術者に任せれば良いのですが、まだ形のないシステムやサービスを実現するための最短コースを優秀な技術者は見つけることができます。このレベルの優秀な技術者をベトナムで探そうとすると100人にひとりのレベルです。

優秀な技術者は高い

そのような優秀な技術者は当然給料も高い訳で、私が懇意にしているサイゴンにあるドイツ人のIT会社では2000〜2500ドルの月給で週休3日です。しかも残業は一切なし。このような人件費を捻出しようとすると人月単価は6,000から8,000ドルになりますが、もし日本のクライアントにベトナム人技術者の単価でこの金額を提示したらふざけているのではないかと思われます。彼曰くドイツでは技術者に対して最低年収1000万は払っているとのことですから、これに比べれば安いのだそうです。

すぐ辞める

20代のベトナム人の感覚ではひとつの会社に2年いると長く勤め過ぎたという感覚です。平均的には1年から1年半で辞めていきます。30を超えたマネジャークラスではジョブホッピングは少なくなりますが、それでも日本と比較すると圧倒的に短期間で会社を変えます。そのため人的なノウハウが蓄積出来ず、採用コストも馬鹿になりません。喜ぶのは人材紹介会社だけどいうことになります。

コミュニケーション能力が低い

ベトナム人IT技術者で英語または日本語が流暢に話せて技術的にも素晴らしいという人材は、まあ良くて100人にひとりです。ほとんどの技術者は読み書き程度はできるものの、クライアントの意図を的確に理解できるほどの語学力は持っていません。従ってコミュニケーターと言う名の通訳を雇ったり、技術者に日本語教育をさせたりと言うことになるのですが、日本語という特殊言語を介在させる限り、円滑なコミュニケーションは期待できません。

freelancer.comを使いはじめてから問題は無くなった

こういう問題を抱えながら苦肉の策で使いはじめたのがfreelancer.comなのですが、期待以上の効果を挙げています。

スペシャリストが集まっている

freelancer.comには世界中のスペシャリストが集まっています。直近の例では「マルウェアに感染したWebサーバー上のWordpressサイト(約30サイト)のマルウェア駆除とセキュリティ対策」というオーダーを出したのですが、30分後には約150の個人と企業からオファーがありました。いわゆるPHPデベロッパーにやってもらおうとしても嫌がる仕事ですが、世界にはWordpressのセキュリティを専門的にやっているスペシャリストがいて手をあげてくれます。

結果として安い

実はこの面倒な仕事はfreelancer.comにオファーを出す前にベトナム人技術者を雇って作業させたのですが(ある人材会社の紹介)、作業が甘くて感染していなかったサーバーまでも新たに感染させるといった状況でした。しかし私がオーダーしたパキスタンのフリーランサーは50サイトを2日で完全にクリーンにしてきました。チャージはたったの125ドルです。アメリカのセキュリティ対策会社に作業してもらったら1サイトのみで110ドル、全部やってもらうと5500ドルとのことでした。ちなみに雇ったベトナム人は月額700ドルで2カ月かかっても出来なかったので1400ドルをドブに捨てたことになります。

作業の質が高い

結局freelancer.comでオファーしてくるエンジニアは経験があるからオファーしてくるのであって、やったことは無いけれど検討してみます、みたいな人はいません。彼らも自分の土俵でいかに稼ぐかを必死になって努力しているので、結果的に安くて品質の良いサービスが得られます。

コミュニケーションが楽

freelancer.comでは英語でチャットが基本です。150ものオファーから予算と実績(←これ大事)を比較検討して良さそうなフリーランサーと10分程度の面接をします。この時どのような方針と方法で問題を解決し、どれくらいの時間とコストがかかるのかを話すのですが、全て高校生レベルの英語で充分です。ベトナム人技術者に何度もなんども説明してもそれでも感違いしていたというような経験は皆無です。これは非常に快適です。

マイルストーン設定ができる

つまりここまでやったらいくら払うという契約形態です。幸いこれまでオーダーしたジョブが炎上したり技術者が逃げたりしたものはありませんが、出来高払いなので安心です。私はPaypalで支払っています。ちなみにベトナム人の技術者で問題解決できずにある日突然会社に来なかったという例は10指に余ります。

手数料が激安で信頼できる

freelancer.comは人材紹介で紹介料をとるのがメインの収入源ですが、概ね3%から5%の手数料しかチャージしません。様々なプロモーションもあってサービスとして良く考えられています。フリーランサーとの支払でトラブった事もありません。

まとめ

freelncer.comでプロジェクトを成功させるためのコツはいくつかあるのですが、それは別の機会に話しますが、こうやって今ブログを書いている途中、実はいまサイゴンからプノンペンに向かうバスの中ですが、インドとバングラデシュのエンジニアから質問と作業完了の報告がはいりました。まだ数名ですが、指名でフリーランスを受けてくれるフリーランサーもいます。ひとりは近々ベトナムに遊びに来るとのことなので今から会える日が楽しみです。
時代は確実に良い方向に向かっていて、理不尽な労働環境に甘んじる必要性は無くなりつつあります。

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