目次
日本ではあまり話題にならない国際婦人デー
日本に生まれ育った私は3月8日が国際婦人デーだという認識は全くありませんでした。国際と言っている割にこの日は日本では普通の平日です。しかしベトナムでは国際婦人デーは比較的大きく取り上げられます。街中ではバレンタインデー同様、花の屋台が立ち並び、若い男性が女性のために花を買っている姿が見られます。私が使っているVietcom Bankでは花が飾られ、撮影ブースが設営されていました。
なぜベトナムでは国際婦人デーが重要視されているのか
その謎はWikiPediaの国際婦人デーを検索してみて理解できました。
世界中で国際婦人デーを公式の祝日又は女性限定の祝日と定めているのはほぼ共産主義または社会主義の国々が主です。
西側の民主主義国では全く制度としては取り入れられていません。
つまり国際婦人デーは共産国、社会主義国の国家プロパガンダの一環として祝日とされている日なのです。
始まりは女性参政権運動
3月8日が国際婦人デーと制定された始まりはアメリカの女性参政権運動が始まりのようです。
1908年[50]アメリカ合衆国のニューヨークで、参政権のない女性労働者が労働条件の改善を要求してデモを起こした。これを受けドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱した[6]ことから始まった[注 2]。
ロシア2月革命の発端にもなった
いわゆるロシアの共産革命も国際婦人デーに起こった女性労働者のデモが発端となりました。
国際女性デーにちなむ最大の事件は、第一次世界大戦中の1917年にロシア帝国で起こった二月革命であろう。国際女性デー(当時ロシアで使われていたユリウス暦では2月23日にあたる)に首都ペトログラードで行われた女性労働者を中心としたデモは、男性労働者、更には兵士を巻き込んだ大規模な蜂起となり、最終的には帝政を崩壊に追い込んだ。
国際婦人デーに女性に花を贈るのは誤り
とすると、この日に女性に対して花を贈るのは誤りです。むしろこの日に贈らなければならないのは、女性の権利を認めない国家や政治家を糾弾するための武器であり銃やナイフなど戦うための道具をプレゼントする方が趣旨にあっています。
国際婦人デーのポスター
最後にこの日を祝うポスターを転載しておきます。よくポスターのメッセージを読んでこの日の趣旨を理解してから行動しましょう。