【YouTubeクラシック】ラヴェル作曲「なき王女のためのパヴァーヌ」

私は昔から聴くと色が見える曲があるのですが(全ての曲がそうではない)、ラヴェルの「なき王女のためのパヴァーヌ」もそんな曲の一つです。

ラヴェル24歳の時の作曲

WikiPediaによるとピアノ曲「なき王女のためのパヴァーヌ」が作曲されたのは1899年、モーリス・ラヴェルが24歳の時の曲です。
「なき」は王女にかかっているワードではなく「パヴァーヌ」にかかっているので、亡くなった王女という意味でなく、

「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」

という意味です。1899年に作曲された際はピアノ曲でしたが、1910年にラヴェル自身によって管弦楽曲として編曲されています。

YouTubeでブックマークしているいくつかの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を紹介します。

モーリス・ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ 演奏:モーリス・ラヴェル

ラヴェル本人の演奏だと言われているものです。当時はまだ録音技術が一般的ではなかったため、ピアノロールに保存されたものであるようです。
余計な感応を込めずどちらかといえばあっさりした演奏ですが、そのことが余計に感動的です。

Bertrand Chamayou records Ravel’s Pavane pour une infante défunte (Pavane for a Dead Princess)

こちらも私が好きな演奏の一つです。亡き王女のためのパヴァーヌは大体6分前後の演奏ですが、お手本と言うべきピアノ演奏かと思います。

Pavane pour une infante défunte – Seiji Ozawa Saito Kinen Orchestra

小澤征爾とサイトウキネンオーケストラの演奏。管弦楽版は出だしのホルンが肝だと思いますが、こちらも感情を抑えた演奏で、ジワジワと感動が来ます。

Live from Royal Festival Hall: RAVEL Pavane pour une infante défunte

2020年コロナ禍の中での演奏です。これに限らずこの時期のオーケストラはソーシャルディスタンスをとって演奏されたものが多いのですが、やはり音の一体感が損なわれてしまってスカスカのイメージです。個々の演奏家のパフォーマンスは素晴らしいと思います。

Maurice Ravel – Pavane pour une infante défunte – Rémi Jousselme, guitare

こちらはギターのソロ演奏です。比較的最近の演奏で映像も美しいです。

Dieci Ramelli Guitar Duo play Pavane pour une infante défunte by Ravel

こちらもギター演奏ですがデュオです。美しい。

ウクレレ

番外編ですがウクレレでの演奏。これを見てウクレレをやってみたいなと少し思いました。

誰でも聞けばああ、あの曲かと思うほどポピュラーなクラシック曲ですが、6分前後の小品なので気持ちを落ち着かせたい時などにおすすめです。

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