Appleは昨晩恒例の秋の新製品発表を行いました。今回、発表になったのはiPhone 13シリーズ、iPad、iPad mini、Apple Watch Series 7などです。
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関心がなくなってしまった
どれも、どの機種も順当に正常進化しており、手に入れればそれなりに満足度が高いのは十分承知していますが、今年は恒例の深夜の発表会もスルーし、朝のニュースもチラ見をしただけでした。
単純に関心がなくなってしまったという事です。
全てのプロダクトはより高速に、より容量が増えましたが、できることは本質的にiPhone 13であろうがiPhone 6sであろうが変わりません。
数年前はYouTubeのレビュワーがこぞってレポートをしたりレビューをしたりしていましたが、今では世間の関心も低くなってしまっています。
デジタルの限界
まあこれは10年以上も前から気づいている事ですが、デジタルは本質的に不便で頭が悪い仕組みです。世間の事象を全て0/1変換することなどは不可能であり、どんなに技術が進化してより高速、大容量になったとしても、本質的な頭の悪さや胡散臭さは残ったままです。例えば、スーパーコンピュータの富岳が計算できるのは、せいぜいマスクをした場合とそうでない場合のリスク差の計算程度でしかなく、コロナウィルスの感染拡大を防止するための根本的・具体的な解決策を計算して提示するだけの能力は、現代のデジタル技術にはありません。
私もデジタルを仕事にしている者の端くれとして、毎日、デジタルの頭の悪さに苦戦しながら仕事を何とかやっているというのが現状ですが、それは1980年代当時からほとんど変わっていません。
本当のブレークスルーは量子コンピューティングが実用化されるまで待つしかなさそうです。その時代が来るのは、早ければ10年でしょうか?20年でしょうか?または50年後でしょうか?興味深いところです。