超小型ジンバル付きカメラとして人気急上昇中のDJI Osmo Pocketですが、カメラ性能や動画品質に加えて、モノとしての完成度が高いことが魅力の一つです。
目次
化粧箱

まずいきなり外箱ですが、この複雑な形状の化粧箱を全て紙で作っています。まるでプラスチック成形品のような形ですが、全て紙です。これまでの人生の中で、こんなに凝った紙箱に出会ったのは初めてです。無駄にでかくてプラスチックを多用したGoProの箱とはある面対局にあるデザインです。
非常にコンパクトで精密感が高い本体

とにかく握ると手に収まってしまう小ささなのに精密度感が高い本体です。手に持った瞬間、かつてソニー製品を手にした時のような感動がありました。カメラとして使っていなくてもモノとして存在感があるプロダクトです。
グリップ部分の素材

グリップ部分は前面のみザラザラした仕上げ、左右と後ろはスムーズな仕上げになっています。適度のざらつきがあるので落下防止にもなります。
グリップ底部

グリップの底部はUSB Type-Cポートとマイク穴があります。ここにマイク穴があるのは手で握った時に指が風防の役目を果たしてくれます。
スマホコネクタ

無くしやすいスマホとのコネクタはそのまま本体に収納できてしまいます。このコネクタのしっかりとしていながら固すぎない収まり具合や、端子部を逃す作り込みは、何度もモックアップを作って検討したに違いありません。
自立する本体

カメラの性格上、どこかに設置をして撮影することが多いと思いますが、Osmo Pocketはこの小ささながら安定的に自立をします。モーターが3軸もあって可動部分があるプロダクトにも関わらず安定しています。
質感が高いケース

ケースはプラスティックとゴムでできていますが、全く安っぽさを感じません。相当こだわってデザインをし、成形したものであると思われます。この状態でSDカードをダイレクトに抜き差しできるのも高いポイント。
ケースに入れたまま充電できる

本体をケースに入れたまま充電できるようにケース本体には穴が開けられています。
スマホコネクタの出っ張りを回避するストラップ穴

スマホコネクタをつけたままケースにしまっても、コネクタがストラップに干渉しません。
まとめ
かつて細やかな点にまで気が配られている商品づくりは日本のお家芸でしたが、もはや中国企業は完全にその先を行っています。プロダクトのクォリティとしてはBRAUNなどヨーロッパのハイエンド商品に迫る勢いです。たとえカメラとして使わなくてもそこにあるだけで嬉しくなるような質感と完成度の高さ。おそらく日本企業が開発すれば余計な説明や注意事項が載っているに違いありませんが、そういう余計なものは一切排除している思い切りの良さ。これからは中国が世界経済を引っ張っていくのだということを予感させるプロダクトです。