ブログやWEB開発、マニュアル制作などでスクリーンキャプチャを取る機会は多いものですが、Macの標準スクリーンキャプチャ機能をベースにして、より作業がしやすい工夫をしてみました。
以前はMac用のスクリーンキャプチャアプリといえばSkitchが有名でしたが、Evernoteに買収されてからしばらくしてSkitchの開発が中止になってしまい、MacOS Sierraでは動作が不安定です。
Evernoteという会社は結構こういうことをやる会社で、優れたアプリを開発している会社を買収した後にアプリの開発を中止してしまいます。困るのはユーザーです。
目次
Skitchに代わるMac用スクリーンキャプチャアプリ
それでSkitchに代わるMac用スクリーンキャプチャをいろいろ探してみたのですが、機能としてはSnagitが一番良いように思います。
今回フリートライアル版を使ってみましたがスクリーンキャプチャにとキャプチャ後の画像加工に必要な機能はすべて揃っています。しかし$49.95とユーティリティとしては高価なアプリケーションです。Skitchの場合は加工が終わった画像をそのままドラッグしてWordPressやDocファイルにドロップできたのですが、Snagitは専用のブラウザを開かないとファイル操作ができない点も気に入りません。仕方がないのでMacの標準機能を基本にスクリーンキャプチャの機能を作成することにしました。
MacOSの標準スクリーンキャプチャ機能
Mac OSには標準でスクリーンキャプチャ機能がついています。キーボードの⌘+Shift+3または⌘+Shift+4を同時に押すと、スクリーンキャプチャがデスクトップに保存されます。
⌘+Shift+3は画面全体をスクリーンショットし、⌘+Shift+4はカーソルで囲んだ範囲をスクリーンキャプチャすることができます。
ここでは⌘+Shift+3を使うことにします。
DropBoxのスクリーンショット共有機能
Dropboxには標準でスクリーンショット共有機能がついています。この機能をオンにしておけば常にスクリーンショットはDropboxのスクリーンショットフォルダに保存されます。⌘+Shift+3でDropboxフォルダに自動保存が可能です。
Hazelを使ってDropbox上の画像ファイルをプレビューで自動オープン
Drobpox に保存されただけでは、いちいちDropbox上のスクリーンショットを手動で開かなければなりません。そこでHazelを使ってDropbox内のスクリーンショットフォルダに対して次のような自動化を組みました。
Rename
Mac標準スクリーンキャプチャでは「スクリーンショット 2017-08-08 10.25.29」のように日本語が含まれています。WordPressに日本語が含まれたファイルを使用すると後々困ることが起きるので、ファイル名をファイルが作成した日時のみに変更します。
Show in Finder
Dropbox>スクリーンショットフォルダを手で開くのは面倒なので、Show in Finderでキャプチャした画像をファインダ上に表示させます
Open with Default Application
Mac標準のスクリーンショットはpng形式なので、デフォルトではプレビューが開きます。
プレビューでの画像編集
Mac標準のプレビューは噛めば噛むほど味が出るスルメのようなアプリで、スクリーンキャプチャの編集にはもってこいです。トリミングをするのはカーソルで囲んで⌘+Kで押すのみ。矢印や囲みを入れたり、テキストを加えることも自由自在です。アプリを終了すると画像は自動保存されます。
残念なのはプレビューにはモザイク効果がついていません。モザイク処理はToy Viewerというアプリを別途使用します。
まとめ
ブログ制作やWEB開発などでスクリーンキャプチャをハンドリングするための時間と手間は馬鹿になりません。本文を作成する時間よりもスクリーンキャプチャの時間の方がかかることがあるくらいです。今回、MacOSの標準機能と標準アプリを基本にスクリーンキャプチャのワークフローを作成して圧倒的に作業が楽になりました。有料アプリはHazelの$32ですが、工夫次第で色々なことに活用できるので、Snagitを買うのであればこの方法をお勧めします!