WordPress用マルチ言語プラグインはどれが良いのか?

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WordPress用マルチ言語対応プラグイン

WordPress用のマルチ言語対応プラグインにはいくつかのタイプがあります。この手のプラグインは最初の選択を誤ると後で乗り換えることが困難になるので慎重な選択が必要です。

qTranslate X

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qTranslate XはqTranslateを引き継いで開発を継続しているプラグインで、1投稿を分割して言語によって投稿の一部を表示するという方式です。例えばHello Worldという投稿を作成した場合、投稿の上部を英語、投稿の下部を日本語というように分割してデータを入力します。実際は投稿入力画面はタブ形式になっていて登録したい言語を切り替えて使用します。このタイプのプラグインは投稿が実質1データなので、データ管理が簡単だというメリットがあります。しかし反面、1投稿に複数言語を登録していくため、一度qTranslate Xを採用したら他の方式のプラグインに乗り換えることは困難です。

以前のバージョンのqTranslateはマルウェアに感染しやすい、開発が途中で停止してしまったという問題が発生したため、このタイプのプラグインは私は使用しません。

WPML

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今やWordPressのマルチ言語化ではデファクトスタンダードとなったプラグインです。このタイプのプラグインは異なる言語で異なる投稿を作成し、対応する各投稿をリンクするという方式です。各々の投稿が独立しているため入力の手間は言語ごとに投稿を切り替えなければならないという煩わしさはありますが、ファイル管理としては言語毎に独立しているため後で管理が容易だという面があります。万が一、開発が止まったり他のプラグインに乗り換えたい時でも比較的容易に可能です。またWooCommerceや多くのメジャーなテンプレートがWPMLに対応しているのも良い点です。

WPMLはブログ対応のものが$29、CMS対応のものが$79の有料プラグインです。私は$79のライセンスを持っていますが、機能が多い分開発工数も増えてしまうので最近は使っていません。

Polylang

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最近、急速に力をつけてきたのがPolylangです。WPMLと同様、言語毎に独立した投稿を作成するタイプのプラグインですが、WPMLほど多機能ではなく、必要かつ最小限の機能を持った多言語化プラグインです。カテゴリーやタクソノミーの管理に関してはWPMLの方が機能が網羅されていて、プラグインが吐き出すメッセージの翻訳まで可能ですが、Polylangにはそこまでの機能はありません。個人ブログであればPolylang、コーポレートサイトであればWPMLという選択になるのではないでしょうか。PolylangはLINGOTEKというクラウドベースの翻訳サービスと統合されました。これによりPolylangをインストールしたサイトであれば無料で機械翻訳、有料でクラウドの翻訳サービスが利用できます。LINGOTEKについては後日また書きます。

オススメのプラグインはPolylang

マルチ言語化に伴い、ベトナム起業日記ではPolylangを採用しました。アップデートも頻繁ですし、開発がどんどん進んでいる割にはシンプルな操作性が良いと思います。また動作速度も問題ありません。LINGOTEKを連携して自動翻訳も可能にしましたがこの使用レポートは別途書きたいと思います。

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