10月中旬から感染者数が再拡大し始めたベトナムですが、現在は毎日16,000人前後の状況で、そろそろ今回の感染の波もピークを迎えつつあるように見えます。
スイス・ジュネーブ大学グローバルヘルスセンターのCOVID-19 Daily Epidemic Forecastingは過去の感染者数の推移から将来の感染者数、実効再生産数、死亡者数の将来予測を公開しているWEBサイトです。
目次
WEBサイト
WEBサイトのURLは
https://renkulab.shinyapps.io/COVID-19-Epidemic-Forecasting/
です。
デフォルトではスイスが選択されていますが、プルダウンメニューから国を選択することができます。
ベトナムの感染者予測
予測では12月末時点で17303人とさらに増加傾向ですが、ほぼ頂上に達しようとしている状況です。
実効再生産数は1.03とほぼ現状維持レベルです。この数値が1を下回らないと感染者数の減少にはつながりません。気になるのは以前の感染の波では実効再生産数が大きく増減していたのに、ここ数ヶ月、特に12月は1を若干上回る状態で現状維持のままです。
死亡者数もピークを迎えているようですが、依然として220〜230名/日の状況です。
リスクマップ
リスクマップではアジアで現在危険と判断されてるのはタイ、ベトナム、韓国の3か国です。これらの国々は感染者の発生数が10万人当たり30人以上で、実効再生産数が0.9を超える、つまり感染は増加または横ばいの状態です。
オミクロンの影響はこれから?
出典: VNExpress
ハノイはとうとう12月26日から飲食店の一部営業規制が開始されました。ホーチミン市は幸い減少傾向が続いています。
しかしながらベトナムは未だオミクロン株の感染拡大が報告されておらず、日本を含む諸外国の動向から判断すると年明け、1月〜2月にかけて再拡大する可能性が高いと考えています。
ちょうどベトナムではテトの頃で多くの人々が国内を移動するので、これが感染拡大の引き金にならないか心配です。
オミクロン株の重症化を避けるためには、3回目のワクチン接種が有効だと報告されています。ベトナムでも前回同様、3回目のワクチン接種を早急に進めて欲しいと希望しています。