Mac用のテキスト管理/エディタとして老舗アプリケーションであるnvALTを久しぶりに使おうと思ってインストールしたのですが、残念ながらmacOS High Sierraでは日本語入力に問題があります。nvALTの元祖アプリであるNational Velocityに至っては起動すらできません。そこでApp Storeで発見したnvALT互換のFSNotesを購入してみました。
目次
nvALT2.2.8とMac OS High Sierraの問題点
Mac OS High SierraでnvALTを起動し、テキストを入力しようとすると、ライブ変換の途中で入力していた文字が消えてしまい、一部の文字しか入力できないという問題が発生しています。もしかするとHigh Sierraになってファイル管理方式が変更になったことが影響しているのではないかと考えていますが、使い勝手の良いアプリであるだけに惜しい思いでいます。
nvALTの代替えを探しているうちにFS Notesというアプリを発見したので早速ダウンロードしてみました。
機能比較
検索機能
nvALTの最大の特徴は、ディレクトリ内のテキストファイルを検索し、なければそのまま検索キーワードをタイトルとするテキストが生成されるという点です。情報の検索、作成という一連の動きをスムーズにハンドリングできるため、テキストファイルを効率的に管理・作成することができます。
FSNnoteでも同様の動作であり、nvALTと違いはほとんどありません。
起動速度
nvALTもFSNnoteも常時バックグランドで立ち上げているので、特に起動速度を気にすることは無いのですが、いずれのアプリも瞬足でアプリを立ち上げることができます。思いついたアイデアをすぐに記録することができます。
マークダウンエディタ
いずれのアプリもマークダウン対応です。FSNotesのほうはマークダウンのタグをショートカットで入力することができるので、普段、マークダウン入力をする人はFSNotesの方が便利でしょう。
外部エディタ連携
外部エディタとの連携はnvALTに軍配が上がります。私はByWord、TaskPaper3、iA Writerと連動させたいのですが、FSNotesから外部エディタを指定して立ち上げることができないようです。
ピン留
FSNotesはピンで留めることによって、テキストファイル一覧の上部にファイルを固定させることができます。nvALTの検索、編集と言う動きを考えると、ピン留めの機能は邪道であるようにも思えるのですが、作成中のブログを常時表示させておくことができるので、これは便利です。
Tag
nvALTにはタグ機能があります。これを利用することで、プロジェクト関連のファイルやブログ関連のファイルと言うように分類することが可能なのですが、正直あまり整理整頓が上手ではないであまり使っていません。
プレビュー
プレビュー機能はnvALTに軍配が上がります。様々な形式のプレビュー機能を備えていて外部ウインドウでプレビュー表示をすることもできるので、マークダウン編集には便利なのですが、FSNotesは編集中にプレビュー機能を見ることができません。
Bookmark
nvALTにはブックマーク機能があります。FSNotesでは、代わりにピン留め機能があります。どちらが使いやすいかと言えばピン留め機能のほうが直感的でわかりやすいです。
FSNoteではディレクトリ表示はライブにアップデートされない
nvALTではエディタの表示中にiPhoneや他のアプリで編集を加えてもライブに内容がアップデートされるのですが、FSNoteはいったんアプリを再起動しないと内容が更新されないようです。常時アプリを立ち上げておくことが多いのでこれは少し不便。アップデートで対応して欲しいものです。
Taskpaperとの連動性はnvALTに軍配
nvALTはTaskpaperの機能を取り込んでいます。Taskpaperの特徴である@doneをエディタ上で入力するとテキストラインがストライクスルー表示されますが、FSNoteにはTaskpaperとの連動性はありません。
まとめ
FSNotesの現状は荒削りだが最低限の機能は利用できるという印象です。Swiftで開発されているのでMac上で安定的に稼働することができることがメリットです。印象としては機能的には歴史が長いだけあってnvALTに軍配が上がりますが、最新版のMacOSで安定稼働しないのであれば致し方ありません。しばらくFSNoteを使って、将来、nvALTで日本語が安定的に動くようでしたら乗り換えようかと思います。