カオダイ教の総本山を訪ねてきました

タイニン旅行では前々から来てみたいと思っていたカオダイ教総本山に来ました。インスタ映えする教会以外にも色々と興味深いものを見ることができて、ベトナムに住んでいるのであれば一度は訪ねてみても損はないと思います。

カオダイ教とは

カオダイ教とはWikipediaによると次のような解説があります。

カオダイ教(ベトナム語:Đạo Cao Đài/道高臺)は、ベトナムの新宗教。1926年、ファム コン タック(ベトナム語: Phạm Công Tắc/ , 1890年- 1959年)[1]とレ・ヴァン・チャウン(ベトナム語:Lê Văn Trung/黎文忠, 1876年 – 1934年12月19日)によって唱えられた。五教(儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教)の教えを土台にしたことから、カオダイ=高臺(高台)と名付けられた。

南部ベトナムでは各市町村で特徴的なカオダイ教のお寺を見ることができます。特徴的なド派手な教会と、時々街中で見る御神輿が印象的ですが、グレアム・グリーンの「静かなアメリカ人」でもカオダイ教が重要な役目を果たしており、一度はぜひ行ってみたいと思っていた場所でした。

参照記事:

グレアム・グリーンのおとなしいアメリカ人

場所

カオダイ教の総本山はタイニン市の中心部の北寄りにありますが、バスターミナルからは約5kmと少し離れています。
ホーチミン市からローカルバスで到着した場合は、タクシーなどで向かった方が良いでしょう。
ちなみにタイニンではGrabバイクは稼働していませんが、Grab経由でタクシーを呼ぶことは可能でした。

前夜、私はバーデン山にキャンプ泊をしたので、バーデン山から10kmを歩いて行きました。17kgの荷を背負って10kmは少々きつかったですが、かかった時間はいつものウォーキングとあまり変わらず、ちょうど2時間で到着しました。

朝食はタイニン名物のバイン・カン。うどんのように見えますがタピオカ麺です。ベトナムに来た頃はあまり口に合う食べ物がなくて、バイン・カンばかりを食べていました。

広大な敷地に巨大な教会

カオダイ教の教会はどこの街のものを見ても一眼でそれとわかるデザインですが、その元締めがこちらの教会です。

教会の中は自由に見学できるようです。
男性は建物の右側から、女性は左側に入り口があり、靴を脱いで足を拭いながら建物の中に入ります。

堂内は極彩色でカオダイ(高台)の理念を表しているようです。

建物の中は奥に向かって緩い傾斜がついており、一番奥にある御本尊がこちらのおそらく宇宙を表した球体です。

窓枠にはフリーメーソンのような意匠が施されています。カオダイと聞くと秘密結社めいたイメージを持っているのは、このデザインのためかもしれません。

この日は結婚式のカップルが家族と一緒に写真撮影に来ていました。

来てみてよかった

総本山の敷地は広大な面積で、有名な教会以外にも様々な門や公園があってとても全てを見て回るわけには行きませんが、その信仰の一端は見て撮れることができます。
新興宗教といっても、カオダイ教は既に100年の歴史を経ており、ベトナム国内ではかなりの宗教勢力になっていると思います。
実際にこの場に来てみて、信者の方々が整然とお勤めをしていたり、掃除をしていたりするのを見て、信仰の強さを感じたのでありました。

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