継続は最大の力。どんなに小さな力でも1点集中で押し続けるといずれ芽が出ることもある。

「ど根性野菜」が好きだ。硬いアスファルトを破って小さな愛らしい芽を出している姿を見つけると、ついつい写真を撮りたくなってしまう。石のように硬いアスファルトをじんわりと弱い力で押し続けることで、殻を破って芽を出す自然の驚異に感嘆せざるを得ない。

私たちは何かを成し遂げようとする時、あまりにも簡単に断念してしまっているのではないだろうか。なかなか成果が出ない、思った以上に難しい、単に興味がなくなった、理由は様々であろうがその理由づけをしているのは始めた本人である。

もちろん多くの種は、芽吹くことなくアスファルトの下で死に絶えてしまっているのだろう。それでも太陽の光を求めて押し続けたものだけが地表に顔を出すことができるのである。だから簡単に諦めてしまってはいけない。継続したものだけが結果を手に入れることができるのだ。

歳をとるといったんやろうと決めたことはそう簡単には止めることはできない。なぜなら、また気が向いたらやろうという将来の時間は残されていないからである。やると決めたらすぐやる。そしてどんなに小さな力でも良いから押し続ける。

たとえ地表に芽を出すことなく命絶えたとしても、押し続けたという生きた証は残るのである。