どうしても助けが必要になった時は鏡を覗いてみよう。

日本人は比較的他人の助けを求めないように思う。それは私がベトナムに住んでいるから余計そう思うのかもしれない。ベトナム人はそんなこと自分で始末しろと思うことでも気安く助けを求めてくることが多い。
助けられた本人はいざ問題が解決するとケロッとしていることが多く、義理と人情の世界に生きてきた日本人にはちゃっかりしていると映ることもある。

しかしベトナム人はいざ困った時には全力で助けてくれる人が多いことも事実である。見返りを求めず全力でサポートしてくれたことは1度や2度ではない。

長い人生の中には誰にも助けを求めることができないような問題に直面することもある。お金や仕事に関する問題であれば一時的に他の助けを求めることも可能であろうが、自分の生き方やこれまで築き上げてきた信念に関わる問題は、たとえ家族や親友であろうともどうしようもない。そのような問題は自分自身に向き合うことでしか問題は解決できない。

ある人は宗教に走ることもあるだろう。またある人は享楽に身を投じて問題から逃れようとするであろう。

しかし自分自身の根幹に関わる問題は誰にも解決できないのである。そんなときは鏡をのぞいてみよう。そこに一番助けになる人が映っているはずである。