【インド】旅の最後に帰国便を逃すという大ミスをやらかした

インド最終日に帰国便を逃す!

インド最終日はAirbnbのあるGreen Parkからインディラ・ガンディー国際空港までの移動です。Airbnbホストが大変親切な方で、朝5時にUberを呼んでくれました。空港までは高速道路で約20分、渋滞にはまることもなく順調に2時間前には空港に入ることができました。

インドの空港はセキュリティが厳しく、出国カウンターへ入れるのは航空券とパスポートを所有している者だけです。それでもチェックインカウンターの列に並んだ時点で5時30分、7時20分のフライトまではあと1時間50分もあるはずでした。

係員にはバンコク行きはAラインに並ぶように言われでおとなしく列に並んでいたのですが、それが失敗の元でした。

延々と列に並んで待つこと1時間、随分待たされたなと思いながら、自分の番が回ってきたのがフライト50分前の6時半でした。ようやく自分の番が呼ばれてカウンタに行ったら、もう7時20分のフライトは10分前に締め切ったから乗れないの一言のみ。ここで5時半からずっと待っていたとクレームをつけても係員は聞く耳を持ちません。

この時にフライト案内板を見て気がついたのですが、このラインには7時20分バンコク行きといった行き先と時間が書かれていません。しばらくして分かったのはこの時間帯にはJET AIRWAYSの便は5〜6便あり、すべての便をこの1個のカウンターで処理していたのでした。もし自分の便が間に合わなくなりそうな場合は列順を無視をしてカウンターに進み出ることが必要だったのですが、そんなオペレーションは長い人生の中で経験したことがありません。おとなしく列に並ぶ日本人の習性がアダとなってしまいました。

航空会社での対応

チェックインカウンタではどうしようもないから航空会社のブースへ行けと言われ、担当者に事情を説明したのですが、先方の態度は時間通り100%こちらが悪いから何もできない、新たなチケットを購入しろということだけです。しかも「今日の便ではホーチミンまでのチケットは満席である、フライトは来週の火曜日(このトラブルの時点は金曜日)までない」ということで全く立つ瀬がありません。

結局、再び、チェックインカウンターに戻ってスーパーバイザーを見つけて事情を話しました。もうこの時点で7時半、すでにバンコク行きのフライトは飛び立った後です。

スーパーバイザー(40代半ばの男性)は「事情はよくわかった、ホーチミンまでのチケットは春節の影響で今日は満席だが、バンコクまではなんとか手配するから待ってくれ」とのことです。バンコク行きはその日の午後2時と夜11時半の2便が残っているということでした。

私は彼の言うことを信じて、朝7時から延々空港で待ち続けましたが、1時間に1回くらい顔を見せて「今、手続きを進めているからもう少し待て」と言う回答のみです。

午後3時ごろ、このスーパーバイザーの姿が待てど暮らせど見えないので、近くの係員に自分はスーパーバイザーを待っているのだがどうなったのか尋ねたら「今日はもう家に帰った」とのこと。ようやくこの時点になって、この航空会社をアテにしてもホーチミンに戻ることはできないのだと言う事実を理解したのです。

新たな航空券が買えない!

チェックインカウンターから裏口のセキュリティのような場所に移動して、一旦空港の外に出ることにしました。この時点ですでに午後4時。朝から立ちっぱなしなのでクタクタです。

書類にサインをして空港の建物外に出て、小さな旅行代理店ブースに行きました。空港の外に出るためにも特別な許可証にサインをしなければ出ることはできません。

この時点で手持ちの現金は$300とベトコンバンク発行のVisaカードのみです。代理店に聞いてみたら、ホーチミンまでのフライトは火曜日になるまですべて満席、バンコクまでであれば、今夜9時半発のSpiceJetというLCCのフライトが$150であるとのことです。

バンコクから先はバンコクに着いてから考えることにして、何はともあれバンコク行きのチケットを現金で購入しました。ベトコンバンクのVisaカードは恐れていた通り、インドの旅行代理店では使用することができませんでした。

SpicejetというLCCでバンコクに向かう

この時点で手持ち現金は$150しかありません。少しでも軍資金を確保するために、空港内の食事やショッピングも我慢し、午後9時過ぎにようやく登場することができました。朝のトラブルを繰り返さないよう、カウンターがオープンする1時間前から列に並んで搭乗することができました。

朝からの心労とずっと立ちっぱなしだった疲れのため、飛行機の席に着いた途端にうとうとしてしまったのですが、滑走路から飛び立とうとした瞬間、飛行機は急ブレーキをかけて停止してしまいました。何らかのトラブルが発生したようですが、機内アナウンスは全くありません。そのままタクシーイングして駐機場に戻り、結局、再度飛び立ったのは3時間後、バンコクには朝1時半に着く予定が4時過ぎになってしまいました。

バンコクからホーチミンまでバスで戻ることに

バンコクではVietJet Air、Vietnam航空など主要航空会社を当たってみましたが、やはりチケットは満席でした。

この時点で午前7時です。決心してバスで帰国することにしました。まずバンコク〜シェムリアップまでバスで行くことにします。ローカルバスもいくつかあるようなのですが、シェムリアップまで直通バスが出ています。

タイ・バーツが必要なのでとりあえず50ドル分だけバーツに替え、Grabに乗って直行バスを運行しているTHE TRANSPORTのカウンタに行きました。

THE TRANSPORT社のシェムリアップ直行バスは午前8時と9時の便があるのですが、現地に着いたのが8時15分、幸運なことにチケットを購入することができました。同乗したバスの乗客に聞いたら前日までに予約をしないとなかなかチケットは取れないということだったので本当にラッキーでした。

バスの中では簡単なスナックや缶コーヒーも出てようやく人心地つけることができました。

バンコクから国境までは自動車道でいたって快適です。カンボジア国境にたどり着いたのが午後2時半ごろ。シングルビザ30ドル+バス会社に10ドルの手数料がかかってしまいましたが、無事に国境を抜けて午後6時過ぎにはシェムリアップに到着することができました。

シェムリアップ〜ホーチミンは夜行弾丸バスに乗る

シェムリアップについてすぐに向かったのは、ホーチミン行きの夜行バスを運行しているVIRAK BUNTHAM EXPRESSです。このバス会社はシェムリアップからホーチミンまで片道$20の激安価格で運行をしています。こちらも出発30分前で最後のチケットでしたがなんとか入手できました。

バスはフルフラットベッドで2名でシェアをする形です。私の隣の席は若いカンボジア人でしたが、彼がプノンペンで降りた後は一人で使うことができたので割と快適でした。

しくじったのは天井に近くてエアコンの空気がまともに体にかかるため、体温管理ができませんでした。ここまで病気になることもなかったのに、厚手のフリースを着込んでいたにも関わらず、風邪をひいてしまいました。

夜行バスといってもカンボジア・ベトナム国境が開く午前6時より前に国境を越えることはできません。結局、午前6時過ぎにベトナム国境に入り、ホーチミンに着いたのは午前10時、実にデリーのAirbnbを出てから53時間後に我が家にたどり着くことができたのでした。

まとめ

バンコク〜ホーチミン間をバスで移動したのは初めてでしたが、トータルで25時間程度かかりました。バス料金は安いですが、カンボジアビザを合計するとトータルで$90程度かかってしまいます。チケットさえあればVietJetなどLCCだと$160前後で1時間で到着しますから、絶対飛行機に乗るべきです。バスの旅でいろんな日本人と出会うことができたのは収穫でした。後日、ホーチミンでバスの同乗者と落ち合って食事にいったりもしました。

インドの旅行はそれなりにうまくいっていたはずなのですが、最後の最後、インドの官僚主義と縦割り主義に翻弄されてしまいました。彼らの言っていることをどこまで信用して良いのか判断に苦しみましたが、たとえ全て裏切られてしまったとしても、生き残るだけの手段と知恵はあらかじめ用意しておくべきでした。そういう面では良い勉強になった旅でした。

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